静岡市観光&グルメブログ『みなと町でも桜は咲くら』

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『星辿る人』演劇ユニットHORIZONさんの公演を観劇しました

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星を落とす

岡で活動する女性のみの劇団、演劇ユニット【HORIZON】さんの第10回公演『星辿る人』千秋楽のベテルギウスステージを観劇して感激してきました。Twitterで交流があり以前から興味あったのですが、観劇させていただいたのは今回が初めてです。(そういえば高校時代に『想稿・銀河鉄道の夜』 って作品を見た覚えあるのですけど、同じメンバーさんもいたのかな?)静岡市葵区にあるCCC(静岡市文化・クリエイティブ産業振興センター)の一室にて公演されました。

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会場

回の公演『星辿る人』は星の世界をテーマにした三作を3つのステージ+間章のフラグメントが各ステージにあり、全3ステージを見ることですべての時系列が繋がるとのことなのですが、私はベテルギウスステージのみを観劇、公式の資料集も見ていませんので、当記事の殆どの感想は勝手な解釈による妄想を含みます。たぶん資料集や星屑のセレナーデ、それぞれのフラグメントを見れれば分かる内容もあったんだろうなぁ。趣味にぴったり合致した作品なだけに、妥協してしまったことが悔やまれます。なにはともあれネタバレあらすじ全開ですのでご注意を。

『星辿る人』公式サイトのページはこちら

pu-horizon.jimdo.com

///パンフレット記載の用語集、これは前説になります。///

『星』
現世に未練を残して亡くなった人や転生を望む人の魂が星の名前をもらい、魂の運び手として天に従事する者のことを指す。『天使』とも呼ばれる。

『満期』
星としての従事期間が終了すること。満期になった星は新しい命に転生することができる。期間は星によってさまざまだが、だいたい5~10年。ごくまれに1年で満期になるものもいる。判断基準は不明だが『生きる力の強さ』ではないかと言われている。本人からの希望があれば最高100年は従事することができる。

『蝋燭』
人間の寿命をあらわすもの。蝋燭の形をしており、寿命が多いほど蝋燭の長さが長い。炎は命の輝きを示しており、生き生きとしているほど勢いよく燃えているように見える。

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蝋燭

『落ちる』
正確には『天落(てんらく)』。天の規則に背いたものが与えられる罪。星が任務を継承することなく消えること。転生を迎えず、燃え尽きること。二度目の死。星が落ちると流れ星が流れるといわれる。

『彗星』
星の行動を監視する存在。天の規則に抵触した星に接触し、忠告を行う。

【きらきら星変奏曲】

公式あらすじ

『星』として初めての任務を行うことになった、こいぬ座のプロキオン。
意気揚々と出かけて行った先でまさかの展開に!
プロキオンは無事に初任務を終えることができるのか!!!!

本編ネタバレ

プロキオンが魂を運ぶために向かった先は、プロキオンが人間だったころの同級生である後藤拓人の母、律子の病室だった。初任務に緊張しつつも病室に入ろうとしたところで、プロキオンは拓斗に発見されてしまう。
普通、人間に『星』は見えないと教えられていたプロキオンは動揺するが、拓人がかつての友人だとわかりお互いに懐かしむ。しかし『星』であるプロキオンは人への多干渉はご法度、任務を完遂しようとその場を離れようとするが、拓人の母を励ますための計画に無理やり巻き込まれてしまう。
おバカな拓人は健康そうな具材を全部混ぜた料理を作ろうとしたり、小学校の頃に演奏したきらきら星を二人で演奏しようとしてプロキオンに呆れられ(つつ乗るプロキオン)、窘められる。次の作戦を考えよう!とノリを続ける拓人だったが、プロキオンは意を決して自分の正体を明かし、拓人の母はこれから死んでしまうことを話す。
冗談だろうと笑っていた拓人も、本気のプロキオンを見て、笑えない冗談はやめてくれよと怒る。
そこに病室から拓人の母親が登場。二人のやり取りを五月蠅いと叱咤(プロキオンのことが見えているかは不明)。私が死ぬはずないでしょうと逆に励まされる拓人を見てさらに辛くなるプロキオンだったが、ここで業務連絡がかかってくる。
実はプロキオンが向かうべき相手は後藤律子と同姓同名の別人だったことが判明。プロキオンは拓人に謝り、和解する。

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プロキオンと拓人

感想

全体的にコメディ感のある明るい雰囲気でしたが、前説を知ってる観劇者=プロキオンの視点に感情移入して、雰囲気は明るくても心には常に辛い気持ちとドキドキ感がありました。終わってみれば、こうあってくれてよかった~な展開ではあるものの、対象が別人じゃ無ければそのまま辛い展開になっていた流れですし、30分も無い短いストーリーの中でこれだけ観劇者の感情に緩急をつけて揺さぶれる構成ができるなと思ったのと、それを違和感なく演じ切る技術力ですね、キャラクターそのものにしか見えなくなる各人の演技力の高さ、これがプロ...ほとんど高校演劇しか見たことなかった私にはすべてが素晴らしいと語彙力を無くした感想しか言えないほどとにかく演技、構成、表現、ストーリーのすべてが素晴らしかったです。すごい、拓人よりおバカっぽい感想。

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千秋楽後の全員ダンス

フラグメントB

ベテルギウスに事の顛末を話すプロキオン。同姓同名の後藤律子の魂はしっかり運べたみたい。しかし天の規則に抵触しそうな行動をしてそれを誤魔化した自覚があるプロキオンはベテルギウスを前におどおど。しかししっかり任務をこなしたので不問にするとのこと。喜んでテンションの上がった?プロキオンはベテルギウスに陽気な挨拶をして帰っていく。『頑張ります!』『励めよ』

感想

フラグメントはステージによって内容が違うらしく、3つのフラグメントを繋ぐことで時系列が浮かび上がるとのこと。見たかった...。というかフラグメントのプロキオンのテンションも拓人とそう変わらない気がします。それとも拓人と再開して影響を受けたのかな?きらきら星変奏曲の中では辛い胸中だったので、普段の彼は実は似た者同士だったのかもしれませんね。

星を落とす

公式あらすじ

『星』として長く任務をこなしてきたオリオン座の一等星、ベテルギウス。ある任務で少女と出会ったことから事件は起こる。寡黙で厳格なベテルギウスが見せた驚くべき結末とは・・・?

本編ネタバレ

『星』達の先生と呼ばれていたベテルギウスは、誰よりも星の規則に厳格なはずだった、しかしその規則すべてに背いた罪で今、審議が行われている。ベテルギウスを師として敬うシリウスはベテルギウスの行いが信じられず、何度も問い詰める。そうしてベテルギウスは事の顛末を話し始めた。

ベテルギウスが任務で向かった先は目の見えなくなったまだ幼い少女マリア。哀れに思いつつも任務を遂行しようとするベテルギウスだったが、マリアはベテルギウスの声を聞き父が来たと勘違いする。ご本を読んでと頼むマリアに戸惑いながら何かに気が付き始めるベテルギウス。ピアノ発表を聞いてほしいというマリアからの話を聞きながら、本を読み、寝かしつける際に明日も必ず来ると約束する。

それを見ていたのは『星』の監視役『ハレー彗星』、彗星はベテルギウスにこのままでは『落ちる』ことになると忠告する。ベテルギウスもそれは分かっていた。マリアの蝋燭は尽きており、もう助からない。本当は今日魂を運ばなくてはいけなかったのだ。

翌夜、ベテルギウスはまたマリアの前に現れる。マリアは喜ぶがそのまま倒れてしまう。ベテルギウスはある決心をして『星』の世界に戻ろうとするがハレー彗星に止められ、最後の忠告を受ける。ハレー彗星になぜそこまで肩入れするのか聞くと、自分もかつては星でベテルギウスと同じ過ちを犯して『落ちた』ものなのだと明かす。そしてベテルギウスの決心は更に重罪。燃え尽きることは免れない。それでもやるのかと問う。ベテルギウスはそれでも、と蝋燭の管理者シリウスの元へと向かう。シリウスと会ったベテルギウスはマリアの蝋燭の元へ向おうとするがシリウスに止められる。かつてはベテルギウスが蝋燭の管理人で、その任はシリウスに継がせていた。かつてシリウスも人間に干渉しすぎて落ちる寸前までいった所をベテルギウスに救われた過去があり、その時の自分と今のベテルギウスを重ねたシリウスは何としても止めようとするが、部屋に来た際にベテルギウスにねぎらいとして渡された飲料に睡眠薬が入れられており、意識を落とす。

ベテルギウスはマリアの蝋燭の元へたどり着き、マリアの蝋燭に自分の魂を与えた。元が同じ人間の魂なら寿命として与えることも可能だろうという理論のもとに。マリアの元に向かうとマリアはすっかり元気になっていた。ベテルギウスは自分の正体を明かすとマリアも最初から分かっていたという。自分の父と母は去年のピアノ演奏会に向う途中で事故に合い亡くなったと。それでも父の声で自分のことを信じてくれたベテルギウスのことを父と同じように好きになったと。それを聞いたベテルギウスは笑顔で別れを告げる。マリアはまた会えるよね?と問うが、ベテルギウスは地上で会うことはもうないと言いつつ、夜空を見あげればいつでも会えるという。ベテルギウスの名前を知っていたマリアと再会を誓うベテルギウス。

そして今、審判が終わり、ベテルギウスの『天落』が決まる。自分の行いに悔いはないか問われたベテルギウスは悔いは無いと言い切り、ベテルギウスが消滅しても、地上に届く光は640年は消えないのだから何も問題は無いと言い、『落ちる』

地上では目の治ったマリアが流れ星を見ていた。

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ベテルギウスとシリウス

感想

そもそも『星』という存在が、"現世に未練を残して亡くなった人や転生を望む人の魂"な訳で、【きらきら星変奏曲】ではプロキオンが、【星を落とす】ではベテルギウス、またかつてはシリウスも同じように干渉をし掛けてベテルギウスに止められた過去の話もあるように、運び手となった星にはそれぞれの未練に対応した試練が与えられてるのかなと。プロキオンには自分と似た性格で人間時代の幼馴染である拓人との出会いを、ベテルギウスには自分の娘と同じ境遇のマリアを、プロキオンの方もミスではなく絶対彗星に仕組まれてますよね。おのれ彗星。ただ魂を運ぶだけで転生という訳にはいかないのでしょう。というか、『星を落とす』の彗星は自分の過去に重ねたベテルギウスを憐れんでいましたが、彗星の規則やあり方的にはどうなのでしょうね?『落ちる』ことは悪いことだと思っているのでしょうか?『満期』が生きる力の強さではないかと言われているように、自分の過去、未練を乗り越え、踏み越えてでもそれでも生きたいというのなら、未練を捨てた次の生を、しかしその未練を自分の本懐として受け入れ、それを罪とするのが『落ちる』ということなら、それってつまり成仏ですよね。ベテルギウスがどうして何年も『星』を続けていたか詳しく触れられませんでしたが、本人の談では娘と妻のことをずっと後悔していた、つまり何度試練を与えられ、踏み越えても本心では未練を捨てることができなかった。5~10年の月日が大体の『星』が未練を捨てられる期間なのだとしたら、『星』の中では一番元の人間の齢が上だったぽいベテルギウスは特に~なんて妄想感想を書いていたところ、ベテルギウス役の芝原さんがこんなツイートを、

あれ...?ってことはつまりマリアは生前のベテルギウスの奥さんが星になって満期になって転生した姿...?ちょっと訳が分からないほど尊い話じゃないですか...本編だけでも泣ける演出なのにありえますかこれ...!?

 

作品に対して別の作品の印象を語るのは個人的にご法度なのですけど、今回前説からのベテルギウス登場時の話し方と言い、最近ドはまりしていた宝石の国をイメージしたのですよね。そこからもう沼地へどんぶらこっこだったのですが、とにかく演者さんの技術が高くて全く違和感なくストーリーに入り込めました。ので今回の感想はストーリーに関わることばかりなのですけど、全体的な表現に関してはもう文句のつけようが無く、映画を見てるのと変わりません。BGMというかテーマソングが米津玄師さんの『Lemon』だったのですけど、これがまた作品にぴったりで、先ほどの新事実踏まえるとベテルギウスの心情そのものじゃないですかね!というかシリウスの心情にもかかってくる!テーマソングぴったり!なんかもう尊過ぎました。多分私の文章読んだだけじゃ殆ど伝わってないと思いますが、とにかく素晴らしい作品でした!演劇であるため今後見れる機会があるかは分かりませんが、次回作への期待がケージを振り切りました。次も楽しみ!の前に星辿る人の小説が読みたいのですがご検討いただけないでしょうか!!!お疲れさまでした!!!!!ζζ

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相関図

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閉幕挨拶