『早川精肉店』新富町のお肉屋静岡おでんはフワが最高！ - 静岡市観光＆グルメブログ『みなと町でも桜は咲くら』

レトロながら品揃え豊富な精肉店で
出汁染み食べ応え抜群な静岡おでん！

葵区新富町、魚屋・八百屋・お肉屋が並ぶローカルなミニ市場【エビス市場】の中で半世紀以上続く精肉店。静岡のブランド肉もお手頃価格で量り売りしています。

施設自体はレトロな雰囲気ですが、どのお店も大型スーパーに引けを取らない品揃えで、まとめて買い出しが済ませられそうな便利な空間ですね。

早川精肉店さんは揚げ物やお惣菜も揃っており、今回のお目当てはお肉屋の静岡おでん！食べ応えのあるサイズの具は1本から購入可能。珍しいフワも入っています！

新富三丁目の交差点角、さつま通りから斜めに入る道沿いに入口があります。民家と民家の間に屋根をつけて店を連ねたような独特な空間。他に無い雰囲気ですね。

入口側から、八百屋・お肉屋・魚屋と並んでおり、奥のさつま通り側もエビス市場の看板はありませんが裏口として出入りできます。

どのお店もズラリと商品が並び、定番から珍しい品まで色々と見て周る楽しさを感じます。早川精肉店さんは特にケースの数が多く、お肉以外にも色々並んでいます。

お肉は基本量り売り。静岡麦豚・黒毛和牛のするが牛・ふじのくにいきいきどりなど、県内ブランドのお肉が並んでいます。それでいてグラム単価はリーズナブル！

ホルモン類は中央にある縦の冷凍庫に冷凍パックで入っています。

名物のチャーシューや唐揚げ・串揚げなどの他、お肉以外にも野菜の天ぷらやひじき煮など、おかずに嬉しいお惣菜が揃っていました。

今回のお目当てはこちらの静岡おでん。店前のテーブルでケースに入ってラップがかけられているので、おでんが欲しい旨を伝えパックに入れてもらう形です。

写真だと分かりづらいですが、フワ・ガツ・ちくわ・さつま揚げ・昆布・じゃがいも・大根・たまご・こんにゃくがありました。2023年3月現在1本108円です。

メイン目的のフワを2本と、大根・こんにゃくをチョイス。色々買おうと思ったのですが、近くの公園でおやつにいただいたので、1串のボリューム感もあり今回はこれで。

味付は静岡おでんタイプの出汁おでんですが、購入時に甘味噌をかけるか聞かれ、今回はお願いしました。味噌袋で別添えにもできるそうです。

フワは静岡おでんのお店の中でも、一部の店舗でしか扱いが無い珍しい具材です。牛の肺のことですが、他のホルモンとも違う独特な食感＆香りがあります。

おでんのフワの食感は、ふわふわとぷるぷるの間を取った感じとしか言いようがないのですが、これは食べてもらわないと多分伝わりません。本当に個性ある口当たり。

ジビエ料理にも近い獣臭さが少しありますが、それも出汁に絡むとコクとなり、おでんで食べる為に存在する部位のような抜群の相性。

おでん出汁もしっかり染みて美味しいですが、初めての方は甘味噌がかかっている方が、臭みもマイルドになって食べやすそうですね。肉の量も多く食べ応えあります！

実は大根も静岡おでんのお店では扱いが無い店もあり、大根から出る水分で出汁が薄まってしまったり、味が変化しやすいからとこだわって入れていない場合もあるそう。

早川精肉店さんは出汁が濃いというか、お肉屋ならではのブレンドなのか非常にコク深く、これなら大根入れても問題無いだろうなと思える芯の強い味わい。

大根自体もかなり大きめにカットされていて食べ応え最高。芯までしっかり染みており、口の中でとろっとろに溶けるジューシーな一本です。

本当に柔らかく、食べている途中に自重で串から落ちそうになるほどなのでご注意を。

こんにゃくも大き目なカット。こちらはTHEおでんな定番具材ですが、ここまで出汁染みにできるのかと驚くほど味が付いています。

長く煮込んでいるのか、普通のおでんこんにゃくよりはかなり柔らかめな印象。それでもぷるぷる食感含め、定番美味しい一本です！

一本一本の満足度が高い、穴場の逸品静岡おでんでした。居酒屋系とも駄菓子屋系とも違う、お肉屋のおでん！ぜひお試し下さい！