静岡市観光&グルメブログ『みなと町でも桜は咲くら』

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『伊豆川飼料株式会社』清水の飼料会社がツナ缶を販売!その理由とは?

ツナ缶の製造が農業にも繋がる!?
ツナからはじまる清水の産業サイクル

豆川飼料株式会社は清水区横砂南町で畜産向けの飼料・農業肥料の製造販売を行っている清水の会社です。

昭和20年代頃、ツナ缶を製造する過程で発生した『残さ』を、当時海水浴場になっていた袖師の海岸で乾かし、肥料にする活動を始めたことがルーツとされているそうです。

現在は静岡県産の魚を主原料とした飼料用『フィッシュミール』や肥料用魚粕、有機質中心の配合肥料など、求められる用途ごとに様々な飼料・肥料の製造を行っています。

地元の産業に関わる会社という訳ですが、数年前より伊豆川さんがツナ缶の販売を行っているという情報を入手!連絡を取ってお話を伺ってきました。

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お話を伺ってきました

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玄関にて

豆川飼料株式会社玄関にて、右の男性が取締役の伊豆川剛史さん。左の男性は長井ずみさん。ツナ缶の同人誌や同人ツナ缶を作るほどにツナ缶に愛を注ぐ、静岡でツナ缶と言えば!なお方です。月曜から夜ふかしの同人誌特集にも出演されました。

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おそらく日本初の同人ツナ缶(中身もオリジナルです)

長井さんとは以前から知り合いで、今回の取材の話をツイートした際に是非同伴をと希望があり、今回は一緒に取材させていただくことになりました。

飼料会社の作るツナ缶とは

ツナ缶が静岡の産業を回す?

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とろつな しろつな

ちらの二つのツナ缶が伊豆川飼料さんの販売している『とろつな』と『しろつな』です。

ツナ缶の工場が敷地内にあるわけではなく、清水の食品会社『駒越食品(株)』で製造しているツナ缶にお土産に向いたパッケージを付けて販売しているものになります。

言ってしまえばデザインの付加価値を付けて高く売っていることになるわけですが、ここに『ツナサイクル』というストーリー性が加わり、カギとなっています。

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ツナサイクル

静岡の産業は水産・農業含めて実はサイクルができています。

今回取材した伊豆川飼料さんは図の左下『加工残さを肥料へ』の部分を担当している会社で、ツナ缶を作った際に発生する魚の頭や骨などを肥料にし、静岡の農業に活用しています。

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魚粕

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残さから製造された肥料

魚かすから製造された肥料はアミノ酸を多く含み、お茶やみかんなどの味を良くする作用があるそうです。

野菜の品質が上がり、規模が広がれば豊かな土壌作りにも繋がります。豊かな土壌から流れる水は海の環境を良くします。

良質な環境の駿河湾で水揚げされた魚を静岡で加工、というように静岡の産業は一つの流れになっているわけです。

国産のツナ缶は実は半分以下

かし、現在のツナ缶は海外で解体したマグロを輸入してくる割合が増えており、コスト削減を求めて、国内での解体作業を行う量が年々減っているようです。

2010年には輸入数量の方が国内生産を上回っており、よく静岡市がツナ缶のシェア99%以上をといった話がでますが、あれは生産シェアであって、実際の数では輸入品との差が年々開く一方だそうです。

これによって加工残さも減り、サイクルの流れが悪くなっている訳です。経済を回すのと同じで、国産シェアが減っている分を別の何かで補う必要があります。

そんな中、伊豆川飼料さんへ残さを卸している駒越食品さんと、トロつなの話になったそうです。

社会的意義という付加価値

会でトロのツナ缶と聞いて幾らくらいを想像する?といった質問をする機会があったそうなのですが、300円とか400円とか、名前のイメージから受け取る商品の価値が意外と高いことに気が付いたそうです。

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箱の中身は普通の缶詰

しかし通常百数十円で売っている品をそのまま300円で売るなんてことはできません。パッケージを見栄え良くして付加価値を~と言ってもそれだけで売れるなんて簡単な話でもありません。

そこで伊豆川飼料さん達が考えたのは社会的意義を持たせるストーリー性でした。今回まとめている内容、こんな裏話を知ったら買ってくれなくなるんじゃ?と、ここまで読んで思う方もいるかもしれませんが、発想は真逆です。

このサイクルと国内産衰退という背景を赤裸々に公開したうえで、それの解決案としての取り組みのストーリーを付加価値にしてしまおうという、難しいですが新しい発想なわけです。

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中身も普通のトロつなです

国産が減って一番困っているのは、製造シェアが落ちていく魚加工の会社です。そこから通常より高く仕入れ、高く売ることができれば、少しづつですが今あるものからプラスの価値を生み出すことができます。

メッセージ性が評価される環境を開拓

材日時点でとろつな、しろつなを扱っているお店は県内外に11店舗。静岡市内中心ですが、神奈川県と東京にも販売店舗があります。

スーパーやお土産コーナーのようにただ商品を並べるだけの環境ではなく、ここまで紹介してきたツナサイクルと国内シェアの現状を簡単に紹介し、背景を知った上での販売を進めています。

可愛いパッケージを見て気になった方が、背景を知って更に興味をもって貰えるのが理想とのことです。

県内産の商品にこだわる店舗や、商品の持つこだわりや魅力を発信する店舗などをターゲットに、口コミで販売先を広げているそうです。

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塩味が付いているのでそのままおかずになります

現在の課題としては、その店舗で購入するお客さんはメッセージを受け取った上で購入してくれる訳ですが、それをプレゼントする場合など、手から手に渡るとメッセージ性が薄れてしまう点。

より詳しく紹介する為には口頭以外の伝達方法がない点。の二つだそうです。

話題性に関しては当ブログや、テレビ局の取材もあったそうで、積極的にメディアでの公開を進めているそうですが、現在の取り組みはサイクルにかかわる事業者が協力し合う為のカギであり、今後の取り組みのためのテストとしての面もあるそうです。

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しろつなはフレークタイプ 両商品で素材のマグロも違います

その為、現在の二商品から更に複数のカラーを持ったツナ缶、延いては別商品まで、ツナサイクルに関わる様々な製品を今後も開発予定とのこと。今後の流れにも注目ですね。

自分の言葉で紹介しようとしてなんだか余計難しく書いちゃってる気がします...。

少し前に公開された公式サイトでは今回長々語った内容がトップページで断然わかりやすくシンプルにまとめて紹介されています笑

取り扱い店舗も紹介されているので是非チェックしてみてください!

www.toro-tuna.com

工場見学もさせてもらいました

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袋詰めのコンベア

場見学と言っても、最終工程の袋詰めの部分だけです。飼料・肥料の製造は機械での作業なので、調合などの工程は企業秘密というより機械の中で行われていて見えないそうです。

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袋詰めからまとめて並べられていく図

袋詰め作業といっても、大きな袋を圧縮して発送しやすい状態にするところまでなので、大型だけど精密な機械が動く様子を見せていただけました。貴重な体験です。

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倉庫

圧縮され纏められた肥料・飼料はリフトで倉庫へ。パッケージも多種多様な様々な肥料・飼料が並んでいます。

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お茶専用

こちらは茶専用配合。静岡らしさを感じる表現がなかなかしにくかったので。同じ農産物を扱う農家さんでも、肥料の性質はその農作物によって全部違うそうです。完全オーダーメイドですね。

ツナを肥料にしていることを前面で紹介している『つなみかん(紅甘夏)』というブランドみかんもあるそうですよ!

伊豆川さんに熱く語っていただいた魅力を半分も紹介できていませんが、静岡の食品産業への愛と共に、ツナ缶愛も充分なほどに感じました。

長井さんと伊豆川さんの会話がツナ缶上級者すぎて私はほぼ聞き役に徹してましたが、こういう愛の形が人を引き寄せる商品制作に繋がっていくんだなと。

ツナ缶に関しては素人ですが、同じ静岡の文化を愛する者として暖かい気持ちでこれからも応援していこうと思います。

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会社情報

社名 伊豆川飼料株式会社
住所 〒424-0035 静岡県静岡市清水区横砂南町4-35
連絡先 054-366-1236
Twitter:@Izukawa_Shiryo

今回は自転車で行きましたが、みなと町からはなかなかの距離。興津駅と清水駅のほぼ中間地点で歩くのも...結構アクセスは大変です。

ホームページ

izukawa.com

とろつな・しろつなのブランドサイトができました。

www.toro-tuna.com