喫茶メニューも提供!
180年以上の歴史を持つ史跡で一服
清水区蒲原、天保年間(1830年~1844年)に建てられた、上旅籠(当時の位の高い旅館)だった建物。安政の大地震をも乗り越えた貴重な史跡です。
2006年に国の登録有形文化財に指定されていますが、館内は自由に見学でき、座敷は織物・染物の体験スペース、奥には喫茶スペースもありコーヒーや軽食がいただけます。
通り沿いは100年以上の歴史を持つ建物も多く、蒲原宿の歴史観光にあわせて気軽に立ち寄れる、お休み処として愛されています。
店舗紹介
旅籠和泉屋(お休み処):雰囲気
二階建てで奥に長い立派な建物ですが、お休み処は右側1/3ほどのみ。左側2/3は個人宅・鈴木邸でたばこ屋を営まれています。中央の雨どいが目印ですね。
旅館だった当時は一軒の建物だったそうですが、その後の所有権関係で何かしらあって、スパっと切られたように仕切りのある形に改築されたとのこと。
玄関入ってすぐの土間は、和泉屋についての解説や有形文化財の証の他、お菓子や織物などのお土産販売のコーナーとなっています。
天井や柱から当時の建築が分かる資料としても重要な建物で、階段の手すりや看板かけなど当時の面影が残る部分が多々あるそうです。
仕切られた1/3の横幅なので、空間はかなり奥に長い形になり、うなぎの寝床のよう。土間から連なる隅の廊下と、板の間・畳の間で構成されています。
レトロな機織りなどが並び、曜日によって体験教室も行われているみたいです。この日も案内して下さったスタッフさんが、織物の先生としても活躍されていました。
真っすぐ進んだ一番奥の裏口前が喫茶スペースになっており、囲炉裏を囲うコの字カウンター席になっています。こちらで飲食が可能です。
旅籠和泉屋(お休み処):メニュー
シンプルなドリンクメニューに、おしることワンコインの食事系3種。ボリュームは分かりませんが、お手頃価格で軽めのランチもできそうですね。
今回は他にもカフェなど周る予定があったので、おしるこをいただいてみました。
土間のお土産コーナーはピーナツおこしや蒲原の削り節など、喫茶で提供している薬膳茶と、染物用と合わせて仕入れているのか、聞き慣れない藍茶も気になりますね。
他にも手作り感ある布製品が色々並んでいました。
有形文化財で喫茶休憩
小ぶりなお椀に湯気が立ち上る熱々なおしるこ。お口直しのつけものと、急須で美味しいお茶も提供され、ゆったり休憩できますね。
シンプルなお汁粉で一服
舌触りはサラッと、ドロドロ感はあまりない仕上がりですが、あんこ自体がかなり甘めで、少量でも和スイーツ欲が満たせる濃厚さですね。
塩気の強い漬物を挟んで丁度いいバランス。熱々なので冷ましつついただきますが、体の芯から温まりました。
お餅はこぶりなサイズで3つ入っており、大体切り餅1カット分。形は崩れていませんが柔らかく、モチモチあんこと相性抜群でした!
歴史観光と合わせて、カフェ休憩もできるスポットです。ぜひお立ち寄りください!
店舗情報
店名 | 旅籠和泉屋(お休み処) |
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住所 | 〒421-3203 静岡市清水区蒲原3丁目25-4 |
連絡先 | 054-385-7111 |
駐車場 | なし |
アクセス | JR新蒲原駅より徒歩5分 |
定休日 | 月曜日(祝日の場合は営業・翌日休み) 年末年始休あり |
営業時間 | 9:30~16:30 ※11月~2月は16:00まで |
詳細 | 公式サイト |