登録有形文化財 指定決定!
海道一の大親分 清水次郎長のルーツ
海道一の親分として浪曲や映画、様々な物語が伝えられ、全国的にも有名な清水次郎長親分。そのルーツとなる生家が清水区美濃輪町にあります。
次郎長道中など次郎長に纏わる文化も根付く、次郎長通り商店街の一角、館内は資料館になっており、次郎長の生涯や清水港の発展に尽くした功績を紹介!
当時の町家造りや家具の展示もされています。2017年11月17日、国の登録有形文化財に指定されました!
清水次郎長親分について
清水次郎長は任侠映画のヒーローですが、実在した人物です。
本名は山本長五郎、駿河国有渡郡清水の美濃輪町(現在は静岡県静岡市清水区美濃輪町)に船頭の息子として生まれました。
次男であった為、物心つかないうちに子供の居なかった母方の叔父にあたる米穀商の甲田屋の主・山本次郎八の養子となりました。
少年時代より次郎八の家の長五郎ということから周りには次郎長のあだ名で呼ばれており、侠客の時代に清水次郎長として名をあげ、現代までその名が通っています。
明治維新後はお茶の輸出に目を付け、清水港を貿易港とすべく整備し横浜港との航路を築いたり、富士山南麗の開墾を行います。
また、当時は珍しかった英語塾を開いたりと清水だけに収まらない多くの功績を残しています。駿河で謹慎していた徳川慶喜公の護衛役も担ったとか。
晩年は船宿『末廣』を開業し、清水の港町を見守る好々爺として地元の人々や子供たちに慕われていたとのことです。
登録有形文化財『清水次郎長生家』
2017年7月にリノベーションの末リニューアルオープン!以前と少し外観は変わりましたが、清水瓦を再現した、より当時の建築に近い構造になっています。
幕末の暮らしを知る
次郎長生家は次郎長の生まれの家ではありますが育った家ではありません。
次郎長の人生に纏わる博物館となっていますが、幕末の時代に有った長屋の一部を保存・再現している建物資料としての価値が高く評価されています。
当時の家具の展示がされており、建物の支柱・壁の一部は当時のまま使用・保存されています。仏間や囲炉裏は以前と同じです。
倒壊の危機からリノベーション
長らく老朽化と耐震工事がされてない面から倒壊の危機にありましたが、2014年に開催した「あなたの残したい建物コンテスト」で大賞に選ばれます。
その資金とクラウドファンディング、市内での募金活動などたくさんの方々の応援、支援によって耐震補強を行うことができました。
また工事の調査により新たに当時の柱跡が見つかり、より当時の建築の再現と展示に向いたレイアウトにリノベーションすることも叶いました!
次郎長を知る展示もありますが
生家には次郎長の人生を纏めた紹介パネルがありますが、内容はあらすじ程度のものになっています。
舞台・映画にもなりファンの多い任侠時代の史実詳細は、生家から歩いて10分程の場所にある梅蔭禅寺の次郎長資料館へ。
清水に尽くした晩年の功績に関してはこちらも程近くにある『船宿末廣』や『壮士の墓』などを見ていただけるとより詳しく勉強できると思います。
廊下にあるので見逃しがちですが、次郎長の産場に使われた井戸も見どころの一つ。薪で焚く釜など当時の食卓雑貨もありますね。
長屋の中庭も独特な構造。これは本当に当時の再現なの?ってくらいお洒落な雰囲気出てます笑
次郎長グッズも揃ってます!
展示の先にはお土産コーナーも!次郎長グッズや次郎長一家のお土産が勢揃い!ファンの方には是非じっくり見て回ってもらいたいですね。
次郎長生家限定の、勝運を手にすることができる『勝札』も人気のお土産です!
※当記事の写真はリノベーション後オープン初日の式典にて、内覧取材で撮らせていただいたものです。通常お土産コーナーは撮影禁止とのことです。
二階はイベント会場
二階はイベント開催の際しか開放されませんが、屋根裏に残る当時の柱を見ることもできます。20人程が入れるスペースで、浪曲会などが行われました。
おみやげコーナーの扉は裏通りにつながっており、後ろ側から出ることも可能です!これが長屋の構造なんですね!
スポット情報
スポット名 | 清水次郎長生家 |
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住所 | 〒424-0945 静岡市清水区美濃輪町4-16 |
連絡先 | 054-353-5000 |
入場料 | 無料 |
駐車場 | あり(5台) |
定休日 | 火曜日(祝日の場合は営業、翌日定休) 年末年始 |
営業時間 | 10:00~16:00 土日祝は10:00~17:00 |
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