復活した駿河三大名物
可愛く美味しいうさぎ餅!
駿河区西脇、住宅街にある小さな和菓子店。1910年創業の老舗で、安倍川もち・追分羊かんと共に"駿河三大名物"と数えられる【うさぎ餅】を中心に販売しています。
駿河三大名物は江戸時代に制定されたもので、うさぎ餅も元々は古庄の辺りにあった別の和菓子店が作った品ですが、製造店がなくなり1964年で一時文化が途絶えることに。
1994年に静岡伊勢丹が商標権を得て、松木屋さんに製造委託の形で復活した訳です!
西脇店とありますが、2023年現在店舗はこちらのみ。元々は葵区鷹匠に本店がありましたが、2014年1月に現在の西脇工場に移転統合しました。
店舗紹介
松木屋 西脇店:雰囲気
静岡インター近くの高速道路高架沿いの住宅街の一角。奥に二階建ての工場があり、手前にオレンジのテント屋根が目印の和菓子販売スペースがあります。
駐車場は工場前に2台分ほどスペースがあります。
青い看板で【駿河三大名物】であることも紹介。冒頭で書いた通り30年程途絶えているので、"江戸時代から続く味"の表現があっているのかは少し疑問ですが。
似たような話では清水区折戸の"折戸なす"もありますね。うさぎ餅は静岡の地場産業や銘菓などが指定される【しずおか葵プレミアム】にも入っています。
店内は大きなケースが二つ並び、かなり品数豊富。スタッフさんは工場に居るタイミングも多いようで常駐していなかったので、外で声をかけて対応してもらいました。
お会計はPayPay決済にも対応しています。
松木屋 西脇店:メニュー
羊羹・ねりきり・大福と、定番の品がお手頃価格で。お目当てのうさぎ餅は右下に、こちらも115円と思っていたより安価でした。
他にも団子やまんじゅう・桜餅。うさぎ型の可愛いマシュマロなど、個性のある品も。酒まんじゅうはこの辺りの和菓子店共通の名物ですね。
冷蔵ケースには生クリームどら焼きと、苺100%のかき氷。静岡の和菓子店で度々見かける葛アイスもあり!暑い日はつい食べたくなっちゃいますね。
松木屋の名物和菓子
駿河三大名物【うさぎ餅】
こちらが江戸時代から人気の駿河三大名物・うさぎ餅。ぱっと見でうさぎ感はありませんが、白い生地がうさぎの体、上の焼き印が満月をイメージしているとのこと。
思いのほか"うさぎ"要素が薄くも思えますが、江戸時代にうさぎ餅を売っていた和菓子店が店先でうさぎを飼っていて、それ由来で名付けられたとの逸話もあるそうですね。
もっちりとした大福のような生地。粘り気が少なく、歯にまとわりつかず自然に噛める、シンプルながら食べやすい仕上がり。
中にはたっぷりこしあんが入って、しっとりと自然な舌触りで甘すぎないのも良いですね。満月の焼き目は香ばしく、カラメルのような甘苦さがありました!
金な粉お月さま
金な粉お月さまはうさぎ餅の周りに金な粉=きな粉をまぶした品。こちらは松木屋さんがうさぎ餅を作り始めてからの派生商品のようです。
味はうさぎ餅+ぶわっときな粉の香りが効いた仕上がりで、甘みの方向性も少し変わってくるので、食べ比べも楽しいです。
ところで、きな粉をまぶした大福本体がお月さまなら、月に月の焼き印がされてることになるような?
大粒ジューシー苺大福
綺麗な生地にたっぷりあんこと大きな苺を挟んだ苺大福も人気商品。構成的にはうさぎ餅+苺な印象でしたが、生地のもっちり感がこちらの方が強く感じました。
生地自体はこちらも薄く、その分たっぷりこしあんが詰まっています。甘すぎないあんでジューシーな苺自体の甘酸っぱさも際立つ、相性抜群の逸品でした!
うさぎ餅は松木屋さんと、静岡伊勢丹の"おいしいふるさと村"でのみ購入可能とのこと。駿河三大名物の希少性ある一品、是非お試し下さい!
店舗情報
店名 | 松木屋 西脇店 |
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住所 | 〒422-8044 静岡市駿河区西脇1058-1 |
連絡先 | 054-284-2955 |
駐車場 | あり |
アクセス | 静鉄バス 大浜麻機線 西脇ハローワーク静岡入口バス停より徒歩4分 |
定休日 | 水曜日 |
営業時間 | 9:00~18:00 |
詳細 |