今も遺る江戸時代の堤防
春は桜が綺麗です!
葵区籠上、安倍街道沿いを歩いていると、井宮神社の向かい側に急に現れる堤防。
江戸時代初期に徳川家康公の命により造られた、安倍川の氾濫から駿府城や城下街を守る為の『駿府御囲堤』があった場所で、今でも堤防の形が残っている貴重な史跡です。
由来に所説あり、地元では『薩摩土手』の名で知られています。歴史に関しては多くのサイトで紹介されていますので軽く触れる程度で、今回はお花見アルバム記事です。
※2023年3月30日撮影。目的地への道すがら立ち寄っただけなので枚数は少な目です。
薩摩土手(駿府御囲堤)
静岡駅側からは駿府城公園を越え、静岡浅間神社前を北西へ、県道27号・安倍街道を進んだ、妙見山 井宮神社前『薩摩緑地』と書かれた看板が入口の目印です。
以前当ブログでも紹介させていただいた『おふろcafe 美肌湯』さんの手前辺りなので、美肌湯さんを利用される方は見たことあるかも。車だと一瞬で通り過ぎますが。
薩摩土手の由来
安倍街道道側から少し進んだあたりに『薩摩土手の碑』と、2017年に指定された『土木学会選奨土木遺産』の証が設置されています。この辺りからずらっと桜並木です。
記録にある名称的には駿府御囲堤が正しく、"薩摩土手"の名の由来は薩摩藩初代藩主・島津忠恒が石材や木材を大量に大量に運び込み、築提された為と伝わっています。
地元ではそう言い伝えられてきたという話で、実のところ島津家が工事に携わった記録自体が残されていない為、正確な歴史としては諸説あり扱いですね。
薩摩土手について諸々深堀りするとかなりの長文になり、且つ色々ツッコミも入りそうなのでこの辺りで。お花見アルバム記事なので。
薩摩土手でお花見
駿府城公園やあさはた緑地の桜並木と比べると、並木というほど連なっている感じでも無いのですが、堤防の独特な開放感の中歩くには良い間隔で咲いています。
背の高い桜が多いので、堤防の上からでも良い感じにお花見ウォーキングできますよ!
薩摩緑地は所々に階段があり、堤防を上り下りできます。写真だとあまり角度は無さそうですが、階段以外の所は滑りそうでちょっと怖いので横着せず行きました。
安倍川方面に向けて、結構長く点々と桜の木が並んでいます。右側は住宅街なので、写真的にもあまり映える撮り方はできませんでしたが、歩いて周るのは楽しいのです。
と、今回は急に薩摩土手を発見して、『ここがそうだったんだ!』と唐突に立ち寄っただけなので、目的地への時間が圧してここで引き返しました。
堤防自体は安倍川辺りまで続いて遺っており、桜の木は地図上の"井宮水門"の辺りまでは植えられているようです。来年はまたゆっくり回りたいですね。
安倍街道側へ戻ると、静岡浅間神社の裏山・賤機山が見え、山肌にも所々桜があるようでした。ハイキング中に見かけたら嬉しいだろうな等と思いつつお花見は終了。
薩摩土手の築堤は大御所時代の家康が行った大きな事業の一つでもあり、今も遺る貴重な場所なので、もしかしたら【どうする家康ツアーズ】にも出るかもしれませんね。
桜の季節はもう終わってしまいますが、機会があればぜひお立ち寄りください!
スポット情報
スポット名 | 薩摩土手の桜並木 |
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住所 | 〒420-0873 静岡市葵区籠上3 |
駐車場 | なし |
アクセス | 妙見下バス停目の前より |