清水区随一の展望名所
東海道五十三次の富士山
清水区興津から由比にかけてかかる峠。東海道五十三次の時代、由比宿から興津宿の間に位置する難所として旅人に立ち塞がっていました。
歌川広重『東海道五十三次・由比』に描かれているのが薩埵峠からの富士山で、現在も似た構図で拝むことができます。
かつて夕景が東名高速道路の宣伝写真としても使われ、全国的に有名になったスポットでもあります。ハイキングコースにもなっていますが、今回は車で展望台まで一気に向かうルートを紹介します。
※2022年6月に一部崩落が起き、2023年8月現在も広範囲での調査・復旧の為、当記事で紹介している展望台へは立ち入り禁止となっております。
薩埵峠(さったとうげ)
2020年初日の出を拝みに向かうつもりでいましたが、曇ってしまったので延期。1月3日に新年初富士山ウォッチングに向かいました。
自動車で展望台へ
興津駅からさった峠へは、徒歩のコースと自動車で一気に展望台まで向かえるコースがあります。道の狭い山道になるので大型車は厳しいかもしれません。
展望台駐車場へのコースはマップ等であまり紹介されていないので、地元の道に詳しくない方は迷ってしまうと思います。今回は興津駅からのコースを軽く解説します。
興津駅から駿河健康ランド手前の『興津中町』交差点まで出て国道52号線へ左折。そのまま直進し『八木間元』交差点を左折した先の興津大橋を渡ります。
橋の手前には上の写真の、ものすごーく特徴的な看板があるので、これが無かったら間違いです。ボーっとしていても気が付くほど特徴的なので目印にしてください。
橋を渡ってすぐの道を左折すると、東名高速道路の下をくぐる短いトンネルがあります。こちらを直進。
トンネルを出てすぐの交差点(住宅街なので信号はなし)に薩埵峠の案内看板があります。ここからは看板の案内に合わせて道なりとなります。
駐車場に到着
最初の看板から5分そこらで駐車場へ。歩けばそこそこ運動になる道のりも車ならすぐですね。一車線の細い道なので対向車が来た時は大変でした。
駐車場には10台分ほどのスペースがありますが、置石などの整備はされておらず、上手に詰める形になります。奥の建物はお手洗いです。
お手洗いの横でみかんやぽんかんも無人販売されていましたが、4つで200円とやや観光地価格でした。(興津や由比の町に降りれば約半額で売ってます)
山の方を振り返るとたくさんのみかん!日本人の冬の定番フルーツですが、意外と木に実ってる光景を見たことない人もいるのかな?
駐車場脇の道から少し歩き、展望台へ向かいます。ハイキングコースになっているので道は整備されており、駐車場から展望台までなら3分ほどで運動にもなりませんね。
薩埵峠展望台
木造の展望台は、高速道路と富士山を見下ろす形で撮影可能!ただ下から写した方が逸れっぽい写真が撮れる気がします。
こちらは展望台からの富士山と道路。この日は雲が多く半分だけ見えていましたが、海・山・富士山と道路が綺麗に収まる絶景の撮影スポットになってます。
台風が来ると直ぐ通行止めになる難所ですが、夜は車の光が綺麗な夜景スポットとしても有名ですね。(明かりも無い山道を夜に上るのは狂気の沙汰だと私は思いますが...。)
ちなみに台風の際はこんな感じになってしまう上に、ここが通れないと新東名か薩埵峠を通らないと興津ー由比間が移動できない為本当に難所です。
こちらは一昨年10月の台風21号のさった峠です。ここは特に被害を受けやすいので、高速道路の通行止めや土砂崩れによって電車が止まる可能性も充分にありますζζpic.twitter.com/5ZCQYIWUdI
— 葵桜玖耶 (Aoi Sakuya) (@sakuyaoi) 2019年10月10日
上記した台風時の映像もさった峠のライブカメラからです。展望台の上に仰々しいカメラが設置されています。普段もYouTubeライブで24時間公開されていますよ。
望遠カメラで景色を撮影
海に面した高速道路だけでなく、電車や下道も含めて薩埵峠沿いは交通の要所です。
右にある静岡市のそばチェーン・スマル亭2号店は先ほど紹介した台風で流されてしまい、現在も営業再開の目途は立っていません。
富士山もアップで撮影!雪の被った山肌が美しく撮影できました。登山の際はそんなにきれいな道でもないそうですけどね。静岡市民的には登るものじゃなくて見るものなので!
由比港の方を眺めると等間隔に赤い浮きのようなものが。定置網でしょうか?桜えびを食べて育つという幻の高級魚『倉沢の鯵』もここで獲れたりするのかな?
富士山の下は富士市の町並み。山と町と海の配置は静岡市とも似ていますね。一昨年放送していた新キャプテン翼はこの辺りに南葛市がありそうな背景でした。
興津から由比へ
ハイキングコースは平地を含めて約7km。距離的には興津駅からの方がありますが、山道までが長い為、薩埵峠に入ってからの距離は大体同じくらいです。
山を登っていく景色の興津側とは対照的に、海を見ながら下る由比側はまた違う雰囲気。由比への道はハイキングコースと車道共用なので歩行者に気を付けて通行してくださいね。急な坂ですが自転車で挑戦してる方も見かけました。
晴れた日は最高の景色を眺められる清水の名所・薩埵峠是非一度立ち寄っていただけたらと思います!
スポット情報
スポット名 | 薩埵峠(さったとうげ)展望台 |
---|---|
住所 | 〒421-3115 静岡市清水区由比西倉澤937-13 |
駐車場 | あり |
詳細 | 静岡市公式 |
関連記事
静岡市観光ならまずはココ!