特徴的な尖塔は解体され
穴場な富士山展望広場へ
清水区迎山町、西南戦争から太平洋戦争期の戦没者と戦災殉難者を祀る、1959年に建立された【忠霊塔】を中心に整備された公園。
でしたが、2018年より老朽化による倒壊の危険により塔は封鎖。2021年8月より解体、その後再整備され、かつての階段上に石碑などが並ぶ展望広場ができました。
旧階段下は引き続き市民が利用できるグラウンドに。展望広場は北側の急な坂を上った先とやや穴場な立地ですが、富士山と清水の町並みを綺麗に見渡せます!
清水忠霊塔公園
グラウンド奥の小高い丘
静岡市立清水病院からもほど近い、県道198号沿い。通り側すぐにグラウンドがあり、その奥に古墳のようにも見える小高い丘が特徴です。
こちらの丘はかつて向山砦という砦があった跡と言われていますが、遺構は残っておらず、詳細な歴史資料なども無いみたいなので詳しいことは不明です。
グラウンドは市民に開放されており、キャッチボールなどをしている親子や散歩の老夫婦など憩いの場。滑り台やブランコなど、小さ目な遊具も並んでいます。
かつての忠霊塔
先ほどの写真の中央、木が生えていない枠の部分に忠霊塔の階段がありました。結構な急角度で、一気に登ると疲れた思い出ですね。
階段の先がそのまま尖ったピンセットの先のようになっており、反対側からも同じように伸びて、先でXの状態にクロスしていました。
建築家の吉田五十八さんにより設計され、塔の先端までの高さ約30mと、当時の鉄筋コンクリート造の建造物としてはかなり巨大なものだったそうです。
富士山展望広場へ
坂の先に駐車場あり
グラウンドの右側の道から連なる、丘の脇をうねる様に上る急な坂道の先に駐車場があります。車1台分の細い道なのでバッティングにご注意を。
坂道はここで行き止まりなので公園利用以外で通る人はいないと思いますが。
駐車場側からの階段はやや急ですが、奥にスロープもありどなたでも広場へ上がれます。元砦感強いレイアウトになってますね。
忠霊塔跡地が広場に
忠霊塔があった場所が整備されただけなのですが、思いのほか広く感じて驚きました。まああれだけの塔とモニュメントが設置されていたわけですからね。
慰霊碑や平和記念碑など、階段下に並んでいた石碑は全てこちらへ移設されています。
こちらは解体後の2021年12月に作られた忠霊塔についての解説オブジェ。先ほどの私の写真とほぼ同じ角度で撮られた当時の姿も合わせて紹介されていました。
富士山の見晴らしが最高
以前は塔や木の間から見える程度の隠れ富士山スポットでしたが、整備後は開放感ある構図で撮れる、展望スポットと言える空間に。
住宅街や工場・駿河湾までばっちり入り、富士山も大きく映ります。
忠霊塔と共に当時の市長によってこちら【迎山景勝之地】の碑も建てられており、当時から景色のいい場所だったことは窺えますね。
広場には遊具などはありませんが、ベンチがいくつか並んでおり、景色を眺めながらゆったりするのに最適でした。
住宅街側にも広場
こちらは以前からある広場で、住宅街側からも階段で上れる高台の立地になっています。富士山は見えませんが、日本平側の見晴らしがよく開放感ありますよ!
施設情報
施設名 | 清水忠霊塔公園 |
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住所 | 〒424-0913 静岡市清水区迎山町1-2081-1 |
駐車場 | あり |
アクセス | 静鉄バス港南線 忠霊塔前バス停より徒歩2分 展望広場へは徒歩5分 |
詳細 | 静岡市 公園整備課 |