歴史ある和菓子屋の甘味処で
レトロな純喫茶スイーツ!
清水区上二丁目、八千代橋そばにある甘味処・純喫茶。隣接する『船橋舎織江』という和菓子店の運営で、和菓子屋自体は文化5年(1808年)創業の老舗です。
甘味処は1986年より営業。店名通り4種のおしるこメニューをはじめ、和スイーツだけでなくパフェやケーキ・コーヒーと喫茶メニューも豊富です。夏にはかき氷も!
清水次郎長や江戸火消しの新門辰五郎とも縁があったと伝えられており、次郎長と船橋舎さんの逸話に関連した『ゆび饅頭』と呼ばれる名物もあります。
店舗紹介
おしるこ喫茶 船橋舎:雰囲気
おしるこ喫茶の方には200年の歴史はありませんが、歴史を感じる独特な見た目の外観。右奥のオレンジレンガのお店が和菓子店の船橋舎織江です。
更に奥が駐車場スペースになっています。船橋舎と書かれた区画のみで、車止めがある所は別の敷地なのでご注意を。
骨とう品や独特な雰囲気のタペストリーが並ぶ、昔ながらの喫茶店とも一味違う店内。4人掛けテーブル6つと6人掛け1つ。元気なママさん一人で運営されています。
緑に彩られた小さなお庭スペースが窓から見えています。BGMなどは無く静かですがゆったりくつろげる雰囲気ですね。
二階はイベントスペースになっており、予約貸し切りでミニコンサートなども可能だそう。グランドピアノが設置されているとのことでした。
おしるこ喫茶 船橋舎:メニュー
おしるこをはじめ、あんみつやところ天など甘味処のラインナップ。田舎じるこは定番のつぶあん、ごぜんじるこはこしあんを使用。
五右衛門じるこはオリジナルメニューで、熱々のおしるこに餅の代わりに白玉・上にバニラアイスが乗った品とのことです。こちらも気になりますねぇ。
コーヒー・紅茶・クリームソーダ・レモンスカッシュの喫茶定番ドリンクトップ4に、ケーキ・パフェ・プリンと洋菓子も揃っています。
おしるこメニューに書き忘れてしまったのか最後に載っていますが、カッポレは五右衛門じるこの冷たいバージョンですね。おしるこ4種はどれでも650円でした。
昔ながらのかき氷機で削るレトロスタイルのかき氷ですが、和甘味処らしいシロップも色々揃っています。こちらは初夏から10月頃までの限定メニューです。
老舗喫茶でおしるこ休憩
レトロな最定番・田舎じるこ
レトロなお椀にバランスよく浮かぶこんがり焼かれたお餅&湯気が立つ綺麗な餡の色。芸術的なまでのTHE・おしるこ。箸入れの『おてもと』まで味を感じます。
小松菜の漬物は塩気が効いたシャキシャキ食感。田舎じること対照的な存在でお口直しのベストパートナーですね!
香ばしく焼き上げられたお餅は外側のパリっと食感から、中はもっちり、噛むと口にとろとろ溶けていきます。箸でつまむとたら~っと自重で伸びていくのが可愛いです。
寒い日に食べる熱々のあんこはどうしてこれほどまでに美味しいのかと感動するレベル。お餅に粒もしっかり纏わせて、濃厚な甘みを味わいました。
粒あんをそのまま飲むのも最高です。ドロドロすぎず、サラッとでもない絶妙に口の中に残るあんこの食感。見た目も味も最高に満足できる一杯でした。
冷たい白玉じるこ・カッポレ
おしるこ4種の中では唯一の冷たいメニュー。たっぷりの冷やしたつぶあんに白玉6つ&紅白のアイスが乗った豪華な冷やしぜんざい風です。
なぜ清水みなと祭りのキーワードが名付けられているのかは謎ですが、食べ応えのある夏でもさわやかにいただけるひんやりな一杯です。
写真では分かりづらいですが結構大き目な器に缶詰まるまる1缶分くらいのたっぷりあんこが入っており、白玉も含めてボリュームあり。
バニラアイスはシンプルに濃厚な味わい、赤い方はが甘酸っぱいイチゴジェラートで果実の粒が入っていました。
甘×甘×甘な見た目ですが、あんこはさっぱり・白玉も甘すぎず・イチゴジェラートはさわやか。温かいお茶と合わせてバランスよく甘味を満喫できる逸品です!
レトロ喫茶らしいスイーツも
プリンデラックス
プリンが埋もれたプリンデラックス。レトロなプリン・ア・ラ・モードの中でも、この船のようなガラス容器が昔は定番だったようですね。
以前喫茶では無いお店のレトロフードイベントで一度この形を見たことありましたが、実際この形での提供を続けている店は清水では他にないかも。
バナナ・キウイ・もも・みかん・リンゴ、秋の終わり頃だったのでマロングラッセが乗っています。バニラとイチゴの紅白アイスに、隙間にたっぷり生クリーム!
隠れていたプリンは思いのほか食べ応えある量で嬉しく、表面の香ばしさが焼きプリンのような風味で至福の一口。濃厚な甘さと滑らかな口当たりがたまりません!
クリームタイプではないですが、かためプリンでもないバランスの良い食感。生クリームもたっぷりでしたが、フルーツの酸味も合わせさっぱり一気に食べてしまいました!
白玉クリームあんみつ
こちらも喫茶の定番あんみつの白玉&クリーム(アイス)乗せ。フルーツはプリンDXと大体同じですが、アイスはバニラのみ、真ん中にこしあんと追い黒蜜な内容です。
白玉が茹でたてで滅茶苦茶柔らかくぷりっぷり!底にたっぷり隠れていた寒天との食感の違いが楽しく、甘すぎない蜜がさっぱり相性抜群です。
アイスはそのまま食べるより、溶けながら蜜と混ざっていくのをフルーツや白玉・寒天に和えて食べるのが至高ですね!
クリームソーダ
定番のアロマフロートグラス、濃い緑色にバニラアイスだけが乗っています。氷たっぷりでスッキリ冷えた夏に飲みたくなる一杯。
甘味料たっぷりなわざとらしい甘さ・炭酸は後味に感じる程度に薄め・濃厚なバニラアイスには氷が混ざってシャリシャリ食感。どこをとっても喫茶のクリームソーダです!
次郎長のゆび饅頭
運営元である右隣の『船橋舎織江』さんも営業中。どちらかと言えば焼菓子が多く、和洋菓子店と言う方が正確でしたね。右上には名物の『ゆび饅頭』が並んでいます。
晩年の清水次郎長と船橋舎織江の当時の店主はとても仲が良かったそうです。
次郎長が船橋舎を訪れては、売っていたお饅頭をつかんで指でつぶし、これじゃあ売り物にならんな~と言って店先の子供たちに与える有名なエピソードがあります。
現代の常識で考えると商売あがったりな迷惑行為なのですけど、仲良しだったからこそ子供たちへ甘味を振る舞う意図で合致しての小芝居だったのかもしれません。
現在では指でつぶしたような穴が空いたお饅頭を次郎長の『ゆび饅頭』として販売。船橋舎さんの人気土産になっています!甘味と合わせて是非お試しください!
店舗情報
店名 | おしるこ喫茶 船橋舎 |
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住所 | 〒424-0827 静岡市清水区上2丁目1-20 |
連絡先 | 054-352-6915 |
駐車場 | あり |
アクセス | JR清水駅より静鉄ジャストライン 三保山手線『万世町』下車 徒歩5分 |
定休日 | 水曜日 |
営業時間 | 平日 11:00~17:00 日・祝 12:00~17:00 |
詳細 | 食べログ |