静岡駅前の小さな模型博物館
模型の世界首都・静岡の情報発信基地
JR静岡駅南口から徒歩3分。ホテルセンチュリー静岡に隣接するビル、サウスポット静岡タワーの二階に2011年にオープンした、静岡駅前の新しい観光スポット。
ビルの1階層分とスペースはそこまで広くないながらも、壁一面に模型が並べられた小さな模型の博物館です。
以前は市内の小学生定番スポットの静岡アートギャラリーという建物でした。
模型の出荷額が全国シェアの大半を占める静岡市は『模型の世界首都』としてのプロモーションに力を入れており、年に一回の静岡ホビーフェアなどが例年盛り上がっています。
その一環として開かれた静岡ホビースクエアはバンダイやタミヤなど静岡の主力ホビー企業で構成される『ホビー推進協議会静岡』が運営しています。
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店舗紹介
場所が分かりづらいので順番に案内いたします。JR静岡駅南口に出まして左奥に進んでいきますと、バスロータリーとコンコルドに挟まれて、階段とエスカレーターがあります。こちらを登っていきます。
登って一本目の交差通路を左に曲がりますとサウスポット静岡です。
ドアを開けるとエスカレーターがありますので、そちらを登ってください。なお入口専用となっていますので、出口は別になります。
静岡ホビースクエアにたどり着きました。ドアを開けてすぐの部屋はラウンジになっており、大型模型の展示や、ミニ四駆のコースなどが並べられた交流スペースです。
小さなイベント会場として使われる場合もあるみたいです。
無料の常設展示の入口とイベント会場の入口がありますが、常設展示の出口がイベント会場にもつながっているので、まずは展示から見ていきましょう。イベントは有料展示の場合もあります。
左を向きますと、メイン展示への入り口。人間サイズのガンダムとシャア専用ザクがお出迎え!撮影はOKですが仕切りがあるのでどうもですね~。
子供のお客さんも多いので触っちゃう子が多かったのでしょうけど。
常設展示の部屋に入ってすぐ右側がミュージアムショップになっています。こちらでは各ホビー企業のグッズや最新のプラモデル、模型の為の用具などが揃う豊富な品揃え!
新発売の商品がおもちゃ屋より早く並ぶのでファンには特に重要なお店になっています。
ショップの奥は工作室になっており、初心者でも気軽にプラモデルが組めるように、無料で作業用具の貸し出しを行っています。
入口正面はTAMIYAのブース。言わずと知れた乗り物模型のトップブランド、日本のみならず世界中で広く認知されていますね。
静岡の会社ってことはどれくらい認知されているのでしょう?ミニ四駆やRCカーといったアクションモデルや組み立てて学習する工作モデル、大型の展示自動車・バイクモデルなど販売する模型の分野も多岐にわたります。
近年はデコレーションシリーズという粘土着色型のお菓子模型にも力を入れているようで、だれでも気軽に食品サンプルに近い特殊な模型が作れると話題になっているそうです。ホビースクエアの展示の中では一番広くスペースが取られています。
少し奥へ進み入り口側に沿って展示されているのはAOSHIMA。静岡市発の民間機パイロット、青嶋次郎氏が創業した模型会社。
正式名称は株式会社青島文化教材社です。子供たちが遊べる模型を主眼に、総合ホビーメーカーとして乗り物模型に留まらない様々な模型ジャンルに挑戦しており、常に新しい物に目を光らせるメーカーとして知られています。
具体例としてはフィギュアのジャンル。艦これやFateなど人気アニメ、コンテンツのコラボフィギュアを手掛けているのがAOSHIMAです。
プラモデルやミニカーだけじゃなく、時代に合わせ広い世代へ商品を提供している企業ですね。ホビースクエアには自動車模型、バイク模型のみ展示されていました。ホビーフェアではFateのガレージキット展示だったのにな~!
更に奥向い側はBANDAIのブース。言わずと知れたガンプラのメーカー、バンダイは現代のプラモデル界の最重鎮です。
バンダイ自体は東京発祥の会社ですが、模型産業としては1971年に静岡の工場を買収して設立した子会社、バンダイ模型が清水の工場を拠点して生産を開始したのが始まりな為、こと模型に関しては歴きとした静岡の企業です!
現在でも静岡市葵区長沼にバンダイの工場があり、倍率はものすごく高いですが、常に工場見学を受け付けています。
模型の世界首都・静岡としても重要な拠点ですね。ホビースクエアではガンプラを中心にポケモンやドラゴンボールのプラモデルシリーズも特集されていました。
その向かい、一部屋目の突き当りはHasegawaのブース。静岡市の木製模型メーカーとして1941年に創業した老舗です。
1961年からプラモデル生産を開始しているのでバンダイよりも昔から静岡でプラモデルを作ってたのですね。
静岡から世界30ヶ国にハセガワの模型が輸出されているとのことです。飛行機や船の模型が多く、ホビースクエアでも戦艦を中心に紹介されています。
隣の部屋はWoodyJOEブース、会社名を知らなくても商品自体は話題になることが多いので知ってる方も多いと思います。
精巧なレーザー彫刻で日本の城や帆船などを細かいところまでリアルな木材模型で表現している会社ですね。
帆船模型としては国内唯一のブランドだそうです。城の模型は展示用の完成品の他、工作キット、Nゲージのミニチュアなど種類は多岐に渡ります。こちらも静岡市駿河区の会社ですね。
向かい側は株式会社エムエムピーのEBBROブース。1998年に設立した比較的新しい模型ブランド。
1/43スケールの国産車模型を中心にレースマシンや二輪車などバラエティに富んだ車種を細部までこだわって再現しています。葵区千代田の会社ですね。
ホビーはここまで、1フロアなので意外と展示は少な目なのですが、最新商品など品揃えも常に変わっていますので、来るたびに新しい模型が飾られていて楽しいです。
先に進むと静岡特産工業協会のブース。こちらは静岡市の伝統工芸が紹介されていますね。
静岡市が模型や工芸に秀でていることについては、徳川家康公が亡くなられた後、久能山東照宮を建立するために全国から集められた腕利きの職人さんたちが、東照宮完成後も現在の静岡市にそのまま住みつき、玩具や工芸品を中心に生計を立てていたことが理由とされています。
その為、久能山東照宮は元祖プラモデルと言えるのでは?とこちらのパネルで紹介されていました。
展示はここまでで、イベント会場への通路になりますが、この辺りはスタッフ作成のプラモデルや、イベントで作成されたジオラマなど来るたびに変わっていますね。
角に目を引くプロペラがありますが、こちらは常設展示のAOSHIMA創業者、青島次郎さんについての展示の一部で、実際に静岡の空を飛んだ飛行機『静岡号』のパーツだそうです。
ここから先はイベントフロア、入口はラウンジともつながっています。
この日は静岡AFV(装甲戦闘車両)の会というイベントが行われていました、ミリタリーの模型展示ですね。こういう無料の交流イベントもあれば、有料の展示会が行われていることもあります。
数年前には『ヱヴァンゲリヲンと日本刀展』もここで開催され、有料展示が行われていました。
こちらは常設展示のスペースより広くなっているので、企画展示もなかなかの規模で開催できるみたいです。
お帰りの際は出口にあるエレベーターで一階に下ります。静岡ホビースクエア、展示品もなかなかの数が揃っており、ゆっくり見ればファンの方には大満足のミュージアムだと思います!是非静岡駅にお立ち寄りの際は覗いてみてください!
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店舗情報
店名 | 静岡ホビースクエア |
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住所 | 〒422-8067 静岡県静岡市駿河区南町18−1 サウスポット静岡 |
連絡先 | 近隣の有料駐車場をご利用ください |
駐車場 | なし |
定休日 | 月曜日 |
営業時間 | 平日 11:00~18:00 土日 10:00~18:00 |
サイト | 公式サイト |