『珈琲茶房れん』清水港のレトロな老舗喫茶でコーヒーを！ - 静岡市観光＆グルメブログ『みなと町でも桜は咲くら』

純喫茶らしさ溢れる空間で
ネルドリップのブレンド珈琲

清水区入船町、清水港近くの住宅街にある創業50年近くの老舗喫茶店。ひと昔前の純喫茶というか、ノスタルジックさが溜まらないレトロお洒落な店内です。

味のあるメニュー看板も貼りだされていましたが、現在はブレンドの珈琲＆紅茶のみの提供とのこと。珈琲はネルドリップで丁寧に淹れて下さいます。

私の生活圏にあり、ずっと大人になったら行こうと思いながら毎日のように店の前は通っていたのですが、ずるずる後回しに。珈琲をいただきに初訪問です。

窓と入口それぞれにテント屋根のような軒がある独特な外観。窓といってもカーテンで完全に隠れており、中の様子は全く分かりません。

この軒が学生の頃はかなり色あせた状態で、数年前綺麗に直され営業していたんだと驚いた次第です。長年気になりながらもついぞ...となる前に意を決して入ってみました。

定休日は日曜祝日とありましたが、平日でも営業中の札が出ていない日もあり、現在は不定休のようです。駐車場は店舗前より右斜め向かいに4台分あります。

店内は異空間と思えるほどレトロで個性のある内装！私は昭和を生きて無いので本当の所は分かりませんが、昔の映画で見たTHE・純喫茶のレイアウトですね。

カウンター裏のお洒落な壁紙は天井に向かって伸び、奥側は本物のレンガの壁。一部がズレて小物を飾れる棚のようになっているのもお洒落です。

カウンター6席に4人掛けテーブル2・2人掛け1。テーブルも石を敷き詰めたようなデザインで、カウンターと共通なのでオリジナルかもしれません。

女性の店主さんが静かに丁寧に珈琲を煎れ、常連さんもまた静かに新聞を読みながらゆったりくつろいでいました。BGMは懐かしの"みんなのうた"などが流れています。

カウンター裏に設置された味のあるメニュー板。飲み物のみですが結構豊富だな～と悩んでいると、『今はブレンドと紅茶しか出せないんです』とのことでした。

食べログの口コミにはサンドイッチの写真がありましたが、食事系も今は無いそうです。今回はブレンドをいただきました。

しっかりと苦みと香ばしさが前面に、酸味もマイルドに纏ってスッキリとした飲み口。香りが口の中にふわふわと広がり続け、苦みもやや残るタイプです。

嫌に残り続けはせず、香り自体のキレは良くシンプルに飲みやすい一杯だと思います。

特に聞かれませんでしたがミルクも提供して下さり、砂糖と合わせて加えると、苦みがかなり抑えられたスイートな飲み口に。

香りと酸味の輪郭は残り、スッキリ感はそのままにコクとクリーミーさが加わって、二度美味しく飲めました！今度は紅茶もいただきに伺いたいですね。