名物は大政奉還プリン?
あの浮月楼で気軽にカフェタイム!
葵区紺屋町の『浮月楼』は、最後の将軍・徳川慶喜公が、大政奉還の後約20年間住んでいた屋敷跡。慶喜公が離れられた後の1891年より料亭として営業しているそうです。
現在は結婚式場・催事場としても定番の施設になっており、名作庭師・小川治兵衛によって作られた大きな池を持つ日本庭園が市民の間でも長年愛されています。
浮月楼内のレストラン・浮殿が、2021年7月1日よりカフェ営業を開始。営業時間は14時半から16時までと短めですが、ここだけのスイーツも揃っています。
※11月より土日限定営業となりました。当記事で紹介している大政奉還プリンは2021年10月現在販売終了しています。スイーツメニューは随時変更アリとのことです。
2022年3月末にて、浮月楼本館3階に移転したとのことです。
店舗紹介
渋沢栄一・徳川慶喜縁の庭園『浮月楼』
冒頭で軽く紹介した通り、慶喜公が20年もの間過ごした土地という事は市民の間でもよく知られた歴史です。ところが意外と知らない方も多い渋沢栄一との関係。
大河『青天を衝け』でも描写されると思いますが、もとは1869年に渋沢栄一が『商法会所』を設立した場所であり、慶喜公の為に屋敷を用意したのも渋沢栄一なのです。
今の庭園は当時の半分ほどの敷地となっていますが、それでも晩年の二人が見た景色が今なお残っており、ある意味『青天を衝け』の聖地スポットとも言えますね。
レストラン浮殿:雰囲気
浮殿の入口は先ほどの浮月楼本館の入口から右へ少し進んだ場所にあります。看板が小さく見落としがちなのでご注意を。カフェ営業の立て看板も出ていました。
店内はカウンター6席、4人掛けテーブル11席、テラスカウンター20席となっています。中の方が冷房が効いて涼しいですが、お庭を眺めるテラス席がオススメですね。
和の雰囲気を感じる内装ですが、店内BGMはお洒落なジャズが流れていました。
大きな池と緑に囲まれたお庭を大パノラマで眺められます。カフェ利用でもお庭に入って散策可能、テラス席の奥がお庭の道に繋がっています。
レストラン浮殿:メニュー
コーヒー・紅茶とソフトドリンク中心のシンプルなドリンクメニュー。甘味は写真で紹介されている5つのスイーツ付きデザートプレートと葛切り・大政奉還プリン。
※2021年10月現在、デザートプレート&大政奉還プリンは販売終了とのことです。代わりに抹茶セットが登場していますが、スイーツの内容は随時変更アリとのこと。
大政奉還プリンは以前から販売されている浮月楼オリジナルのお土産で、箱付きのテイクアウトもあります。カフェではプレーンだけですがチョコもあるみたいですね。
参考までにランチメニュー。松花堂弁当タイプの会食用御膳なので、お庭を見るために気軽にランチといける価格帯ではありませんでしたね。
飲み物だけでもお庭を眺めながらくつろげるカフェ開放は、市民にとっても待ち望んでいた時間だと思います!
お庭を眺めながらカフェタイム
今回はアイスコーヒーと大政奉還プリンを注文。お庭とテラス席の背景が映える、雰囲気に合った容器で登場。プリンはお土産用そのままなのに様になってますよね。
大政奉還プリン
鳳凰?の描かれたお洒落な御盆に乗って、葵の御門と大政奉還の文字のシンプルデザインなカッププリン。謎なような必然のような、表しがたい威厳を感じます。
中身も【浮月楼】の浮月、庭園の池に浮かんだ満月のようです。
なんて勝手にストーリーを考えちゃってますが、慶喜公が住んでいた時代は既に日本にもプリンはあったそうなので、色々想像を掻き立てる名前と見た目ですよね。
徳島産和三盆・那須高原の卵・北海道の牛乳とこだわりの素材で作られた大政奉還プリン。かため系とは対照的なトロトロ形の柔らかさ。
スプーンですくえますが、口に入るとすぐ液体のようにするっと溶けます。なめらかすぎる舌ざわりで食感を求める人は好みが分かれるかもしれません。
底にたっぷりカラメルが入っていますが香ばしさのアクセント程度で苦みは無く、卵本来の甘さと和三盆のレトロなテイストが混ざったコク深さ。
各素材の旨味を生かした逸品プリンでした!
スッキリ美味しいアイスコーヒー
甘いプリンとは対照的に、芯からほろ苦いスッキリとした香りのアイスコーヒー。シロップとミルクを加えても苦みの芯が損なわれず、午後の休憩に目が冴える一杯です。
酸味は少なく、氷でしっかり冷えているので夏の暑い日にもリフレッシュできる味わいでした。グラスも相まって緑の背景によく映えますね。
浮月楼の庭園を散策
カフェでくつろいだ後はお庭をぶらり散策。広い庭園ではありますが、池と林が主になっている為、歩いて周れる範囲は案外少なめです。
メニューのバインダーに入っていたこちらの見所マップは、お会計の際にお庭を周りたいことを伝えると同じものをいただけました。
雨が続いた曇りの日だったので池の色があまり綺麗とは言えませんでしたが、濡れた木々は色味が深くなって涼しげな印象を受けますね。
ビルに囲まれた立地なのもあって吹き抜けてくる風も心地良いです。
結婚式やイベント等今でも使用されるお茶室など、当時から変わらないお庭の姿に思いを馳せながら一周しました。
時間は短めですが、より気軽に利用・お庭も散策できるようになった浮月楼。大政奉還プリンも絶品なので是非お試しください!
店舗情報
店名 | レストラン浮殿 |
---|---|
住所 | 〒420-0852 静岡市葵区紺屋町11-1 |
連絡先 | 054-252-0131 |
駐車場 | 専用有料P(レストラン利用で割引あり) |
アクセス | JR静岡駅ASTY西口より徒歩3分 |
定休日 | 月~金 |
営業時間 | カフェ営業 14:30~16:00(L.O.15:30) |
詳細 | ホットペッパーグルメ(予約可能・ポイント使えます) 公式サイト |