レトロお洒落な空間で
囲炉裏でこんがり逸品パン!
清水区蒲原新田、蒲原駅と新蒲原駅を結ぶ東海道沿いに2023年1月13日にオープンした、国指定の有形文化財『旧岩邊邸』をリノベーションした古民家カフェ。
安政5年(1858)に建てられた町屋で、かつての趣・レトロな置物などは残しつつも、お洒落に改装された店内。本物の囲炉裏で温めて食べるパンが名物です。
金・土・日の朝昼のみの営業。囲炉裏パンも楽しめるモーニングをお手頃価格で!それにプラスでサラダやおかずが付いたランチは現在ホームページからの予約限定です。
店舗紹介
古民家・旧岩邊邸
新蒲原駅から北側・東海道沿いを徒歩12分程。立派な門のある古民家の玄関前に『かえるの庭』の看板が立てかけられています。
2023年で築165年の立派な古民家ながら、丁寧に手入れされた植物も並んで外観からお洒落な雰囲気。駐車場は左隣りに2台と駐輪スペース・裏庭の奥に3台分あります。
ホームページにはsince2022.12.17と書かれていますが、12月は地元の方々への公開イベント営業を行い、2023年1月に正式に週3日営業を開始したとのことです。
玄関の戸を開けてすぐ左側を見たのがこちらの写真。入口から博物館のように、レトロな家具や小物がお洒落に並んでいますね。左下のプレートは有形文化財の証です。
こちらは少し進んで玄関側を振り返った写真。カフェスペースは縦に長い館内を進んだ奥側で、手前の土間や畳の部屋はあまり手を付けてない本来の形だそう。
お洒落な模様が特徴的な土間や、ストーブなどもリノベーション以前からのものです。土間に今風のテーブルを置いても違和感ないのが凄い。
有形文化財指定されたのは2019年なのですが、1950年頃には外国人向けの休憩施設として使われていた歴史もあり、地元の方々によって綺麗に遺されてきた賜物ですね。
囲炉裏が設置された広い畳の部屋。古い立派な建物でよく見かける大きな金庫の上には、珍しい洋時計があったり大きな絵画が飾られていたり、襖の模様もお洒落。
カフェ利用前から見どころたっぷりで、蒲原宿の歴史観光の1スポットとしても楽しめる内容になっていると思います。
和洋折衷なカフェスペース
こちらが奥のカフェスペース。フローリングに改装しながらも、柱や高い天井のレトロな雰囲気と統一感あり。細部に古家具を配置したレイアウトも素晴らしい空間です。
先ほどの部屋にもテーブルがありましたが、基本的にはこちらがカフェ利用の席になるそうです。2人掛けテーブルと4人掛けテーブルが2つずつですね。
他に2つの囲炉裏テーブルがあり、メインのパンをこちらで炙り焼きしてから提供します。混んでいない時は直接囲炉裏前に座っていただくこともできますよ。
窓から見えている裏庭は結構広いようで、裏の駐車場までつながっている道なりは自由に見て周れるそう。かつては庭で宴会イベントなども行われたのだとか。
『かえるの庭』という店名も含めて気になっていたのに、店内ばかり撮影していて完全に忘れて撮り逃しましたね。ランチで再訪した際は庭もじっくり見たい...!
かえるの庭:メニュー
選べるパン2種がメインなのは変わらず、モーニングはスープとドリンク、予約限定のランチはサラダ・おかず・スープのセットとなっています。
その他ランチ用ドリンク単品と、デザートもありますね。パン・スープ・おかず含め、ドリンク以外は全て日替りの内容となっています。
この日のパンは5種類から選べました。見た目で選んでも良いですが、ポップもあり、分かりにくい固有名の品は説明も書かれています。
いずれもかえるの庭さんの手作りパンで、以前から蒲原のイベントなどで販売していたそう。月に数回ですがパン販売の日も行うそうです。
囲炉裏でパンモーニング
今回は私一人のタイミングで悠々と利用できたので、囲炉裏テーブルでいただきました。大きな器に野菜たっぷりのスープと、こんがり焼き温め中のパン。
ほうじ茶は選べるドリンクとは別の基本サービスですが、香ばしいのにスッキリ甘みがあって滅茶苦茶美味しかったです!
囲炉裏でこんがり焼き温め
メインの5種から選んだパン2つ...と、写真は4つ並んでいますが、切れ端が余ったからとおまけしていただいたものなので通常は2種のみです。ご了承下さい。
左手前・抹茶とナッツのカンパーニュ、右手前・ロッゲンミッシュブロート、左奥・カイザーゼンメル、右奥・紫芋と豆のカンパーニュ。
囲炉裏は火力抑え目になっており、かなり時間をかけない限りは焦げないので、程よく撮影などしながら裏返して、良い感じに焼き上げました。
【抹茶とナッツのカンパーニュ】品名通り抹茶の味がしっかり感じられる、自然な甘みのカンパーニュ。ナッツもふんだんに混ざっており、食感も香りも存在感あり!
温めたナッツはクリーミーな風味もあって、それが抹茶の香りともよく合ってました。
【ロッゲンミッシュブロート】ライ麦60%のドイツのパン。外はカリッと中はふんわり柔らか、素材の香りが強く少し苦みもある香ばしさがたまらない風味豊かな逸品です。
【カイザーゼンメル】ハード系なのでしっかり噛んで、外側と内側で変わる食感の差がアクセント。ケシの実のプチプチも合わせて三段の食感ですね。
【紫芋と豆のカンパーニュ】抹茶と同じく、ベースの紫芋の香りが強く、より甘みを感じる仕上がり。七輪で炙ったのもあって焼き芋のような風味でした。
野菜たっぷり日替りスープ
日替りスープは塩気さっぱり目な野菜たっぷりな一品。人参・ゴボウ・玉ねぎ・キノコ・レンコン・ブロッコリー、食べやすいコロコロサイズにカットされています。
濃い味ではない分、野菜の甘みが際立っており、じんわり温まる朝に嬉しい一杯。ソーセージも少し入って、肉の旨味も効いています。
オリーブオイルが垂らしてあり、芋は入っていませんがポトフのような味わいでした。
コーヒーも付いて大満足
ほうじ茶が美味しかったので、もう一杯ドリンクがあると思うとお得感強いですね。選んだコーヒーはハンドドリップで時間をかけて淹れてもらえます。
苦すぎないマイルドな味わいで、自然な甘みというかフルーツのようなフレッシュな酸味があって飲みやすい一杯。
朝は目覚めの苦い豆も好きですが、こちらもさわやかに、パンにもよく合う美味しいコーヒーでした。ミルクを加えても甘みが際立って美味しいです。
レジにいる着物の帯で作られたというリアル志向な看板カエル君。古民家ですがお支払いは最新のキャッシュレスに各種対応です。
空間・囲炉裏焼きの体験含めお値段以上というか、この価格でこの雰囲気の良さは安すぎると思いましたね。パンもスープも逸品揃いです。ぜひお試し下さい!
店舗情報
店名 | かえるの庭 |
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住所 | 〒421-3211 静岡市清水区蒲原新田1丁目17-26 |
連絡先 | 054-340-1527 |
駐車場 | あり |
アクセス | JR新蒲原駅から徒歩12分 |
定休日 | 月~木(時々パン販売の臨時営業アリ) |
営業時間 | モーニング 8:00~11:00 ランチ(予約限定)11:30~14:00(L.O.13:30) |
詳細 | 公式サイト(ランチの予約もこちらから) |