真面目な展示は一つもない!?
静岡一の狂った世界へご案内
伊東市富戸にあるあやしいテーマパーク。レトログッズなどを展示する博物館ではあるのですが、展示の仕方から品までどこか狂った品揃い。
無造作に並べられた謎のモニュメント達。歩みを進めるほど理解が追い付かない狂気が広がります。実は伊豆半島にはいくつかあるB級サブカルスポットの一つですね。
一通り周ってみましたが、理解のできる内容はほぼ皆無でした。ほぼキャプション説明もできないアルバム記事になりますが順番に紹介しますね。
まぼろし博覧会
伊豆半島にはディープスポット、B級スポットなどと呼ばれる、個人のマニアックすぎる収集品をまとめた博物館がいくつもあります。
その中でも最大規模、むしろ日本一の規模と呼べるのがこの【まぼろし博覧会】です!
館長は【セーラちゃん】と呼ばれるセーラー服を着た女装おじさん。自らキモ可愛いを名乗り、施設のテーマを体現した存在となっています。
休日はこのお立ち台で呼び込みをしていたり、参加型で盛り上がる狂気のイベントを主催したりしているそうですが、この日は平日なので会えませんでした。
日本一のカオスへ潜入
そんなわけでド平日に来てしまったので、私のグループ以外人っ子一人見えず、まさに遊園地の廃墟に来てしまったみたいな空気が流れています。
入口の近くにも訳の分からない展示が並びますが割愛します。当記事の写真で紹介している内容は全体の1/10以下なので、気になった方は是非ご自身の目で。
有料施設なので受付に向かいますが、受付までの階段にすでにおぞましい人形が並んでいます。怖いというか、なんなのこれ?というか。
割と好きなセーラー服ゴリラ。ボブネミミッミのポプ子ちゃんそっくりなのですが、取材月的にはまだポプテピピックアニメ化前のはずなので、もしやこれが元ネタ?
SNSでは定期的にカオスな空間として紹介されバズってます。このツイートもリアルタイムで見ましたね。トレンド入りしてた気がする。
こちら右側が受付、正面の扉はお土産コーナーを通って最初のゾーン・大仏堂の入口になっています。
この日は寂しい雰囲気でしたがイベント開催時は大層賑わってそうです。内容はどれもよくわかりませんが。
こちらまぼろし博覧会の案内図ですが、立地自体もよくわからない形してますよね。常設3つのエリアと追加開発中のαエリアに分かれています。
世界古代文明遺跡
謎の密林を進んでいきます
無造作に様々なモノが並んでいますが一応順路があり、最初は大仏堂と書かれていたゾーンへ。いきなりオルメカの顔岩と傘がささった謎の僧がお出迎え。
入口がお土産売り場(施設とは関係ないけど意味不明なグッズが揃ってます)になっており、扉を開けて進んだ先がいきなりこんな感じです。
無造作に見えて、一部の作品には解説の看板が立っています。割と展示量も多いので説明を読みながら周るとかなり時間かかるかも。
聖徳太子の大仏と金剛力士像
大仏堂の中心には聖徳太子の金色の像、しっかり大仏サイズです。どうやって建物内に入れたんだろう...?老朽化でボロボロになっています。
大仏堂はこちらがメインのようで、結構歩き回りましたが何処からでも見える位置にありました。
寺院にあるものより巨大な金剛力士像も対になって壁側に並んでいました。GANTZの撮影でも始まりそうな雰囲気...!
他の展示もカオス揃い
地球外生命体のミイラと書かれた謎の展示ケース。確かに水族館でも科学館でも見たことない訳の分からない骨格が並んでいます。
植物に無造作に囲われて謎のエジプトっぽい像が並んでいます。世界古代文明遺跡との題の通り、様々な古代文明が混ざり合った展示になってますね。
一番奥は以前展示されていたものなのか大仏堂のテーマとは違う作品がまとまって並んでいました。右のパネルが館長のセーラちゃんです。
正面からは何故か見ることのできない場所に設置されたモアイも相まって、本当に意味の分からない情報量の多すぎる写真になりました。
頭上に桜が咲いたはなさかじいさん、こいのぼりに七夕飾りと1年の前半が詰まった謎の展示になっています。
夢か、うつつか、まぼろしか
インスタ映えではない
色々飛ばしましたが第二エリアへ進みます。まぼろし博覧会の説明看板が入口にあり、ここからが本番のようです。
四方八方に色々飾られすぎてどこを見たらいいのか、どこへ進んだらいいのか。道は正面左ですね。正面は普通のトイレでした。
カオスの権化達
レトロなポスターやたくさんのマネキン、昭和のおもちゃなど様々なグッズやどこで仕入れたのか気になる品が無造作に並んでいます。
一応各ショーケースで統一感はありそうな雰囲気ですが、それでもなんだこれって品ばかりでカオス度が非常に高いです。パプリカの恐怖のパレードみたいになってる。
謎のマネキン部屋
ショーケースの展示に比べれば、学校やお店をイメージした部屋になっているのは分かりますが、それでもツッコミどころ満載です。
各マネキン部屋は中には入れず、窓からのぞく展示になっています。
正統派レトロ?
遊べませんがしっかり説明付きで初期のパチンコの展示がありました。この辺りはレトロ博物館と言えなくもないですね。
こちらも昭和のレコードやアイドルポスター・グッズなどが並んでいます。私でも名前だけは知っている人がいくつか見つかりました。
他にも駄菓子屋や玩具屋で買える昭和の玩具がびっしり並んでいたりと、収集物はさすが日本一のディープスポットと呼べるボリュームです!
ゲームコーナー
初めて見ました、喫茶店のスペースインベーダー!三つありましたが壊れており、一つだけ稼働していました。100円入れてプレイできます。
老舗旅館のゲームコーナーのような雰囲気で先ほどのパチンコよりは少しだけ近代のものが並んでいましたが、こちらは全て壊れていてプレイはできません。
こちらは大体私も知っている懐かしのゲーム機たち。大体2000年代前半くらいまでの据え置き器&モバイルゲーム機が並んでいました。
昭和コーナーはもっと見所?もたくさんありましたが、記事の写真はかなり絞ってます。全部見て回ると滅茶苦茶疲れますのでゆっくり休みながらどうぞ。
あと夏場のみかもしれませんが、建物の出入口付近に結構たくさんスズメバチがいました。黒い服着てると刺されちゃうかもなのでご注意を!
悪酔い横丁とまぼろし島
第三エリアの前にαの悪酔い横丁につながっています。入口は謎のペンギンの群れ。集めたのかセットなのか、とにかくペンギンだらけ。
奥には心霊写真っぽい部屋・ディープウェブの研究してる人の部屋・謎の占い師など、雰囲気は心霊スポット顔負けです。
まぼろし島へ
昭和のポスターなどが並ぶ道を進んだ先は新エリアと書かれていたまぼろし島です。
スズメバチがたくさんいたので恐る恐る進みましたが、まぼろし島エリアはよくわからない集会をしているマネキンの展示のみでした。まだ準備中だったようです。
昭和23年 魔界神社 祭礼の夕べ
カオスを呼ぶ最後の魔界
最後のエリアはセンシティブな内容が多く殆ど触れられません。ホラー・エロ・グロです。入口に無表情のマネキンが並んだ展示、ホラゲの『Ib』を思い出しますね。
丑の刻参りの展示は実際に藁人形を受付で購入し、ハンマーで打ち付けられるとのこと。訪問者たちの呪いに満ちています。
沢山の剥製が無造作に並んだサーカス展示が中央に。可愛さよりカオスさが目立ちますね。最終エリアの中では一番普通っぽい...かもしれない展示ではあります。
小さなお化け屋敷も常にお経が流れるかなり怖い内容。ここは特に暗くなっており、いきなり恐ろしい展示が視界に入ってきます...。
第二エリアと比べてもマネキンのカオス度、ヤバさが段違いです。心臓の悪い方は調子悪くなりそうな内容も多く紹介出来ませんが、是非ゆっくり周ってみて下さい。
今回は一人でゆったり周りましたが、友達やカップルでツッコミながら周る方が楽しいかと思います。というか無言で静かに見て回るには怖すぎる!
館長のセーラちゃんが紹介してくれるイベントも定期的に開催しているそうなので、是非タイミング合わせて訪問してみて下さい!
スポット情報
スポット名 | まぼろし博覧会 |
---|---|
住所 | 〒413-0231 静岡県伊東市富戸1310-1 |
連絡先 | 0557-51-1127 |
駐車場 | あり |
定休日 | 年中無休 |
営業時間 | 9:15~17:00 |
詳細 | 公式サイト |