お盆の送り火と
本夏を告げる清水の夏祭り
毎年7月16日は、清水の盆に合わせた夏祭り『巴川灯ろうまつり』が開催されます!コロナ禍で中止も続きましたが、2023年は4年ぶりに開催決定!
江戸時代の書物にも当時の様子が描かれており、250年以上の歴史を持つと言われている伝統行事。清水の三大夏祭りの一つですね。
4000を超える灯ろうが巴川を流れる幻想的な光景。稚児橋で行われる手筒花火や、商店街の夜市・縁日などを合わせた、地元らしい夏の恒例イベントです。
※2024年の開催は灯ろう回収の目途がたたないなどの理由で中止となりました。代わりに、
7月13日に清水区万世町・万世橋にて、灯ろうまつりの人気イベント・手筒花火をメインにした【万世橋手筒花火まつり】が開催されます!
巴川灯ろう流しの流れ
※当記事は2017年度のレポです。
18時頃に供養の儀式
夕焼け時の18時頃より灯ろう流しの順番待ちの行列ができ、18時30分に供養の儀式が行われます。2017年はすごくきれいな夕焼け空で絵になる光景でした。
灯ろう流しは川に浮かんだ小舟から行います。夕日の陰になったスタッフのおじさん達が良い味出てますね。
供養が始まるころには日が落ちているのですが、なぜか日が落ちる前より明るく感じますね。写真はお坊さんが祭殿の前で供養を行っている様子です。
儀式が終わり流しはじめ
川沿いにずらっと並んだ灯ろう流しの列。順番になると灯ろうを滑り台のようなもので船にいるスタッフの方へサーブしています。対岸側は階段があるので手作業でした。
ろうそくがセットされており、船の上で行うのは着火と流す作業。一つ一つ流すわけではなく、火をつけてからある程度まとめて流していきます。
通常下流に向かって流れていきますが、風向きによって上流側へ逆流していくこともあります。2017年は強い風が吹いてあらぬ方向へ。
暗闇でともる灯ろう
20時を周る頃には空も真っ暗闇。綺麗に灯ろうの光が見えるようになりました。水面に反射し、よりたくさんの灯りで巴川が満たされていきます。
こちらは先ほどとは対岸側、滑り台はなく手作業でバケツリレーのような受け渡しをしています。行列もどんどん長くなり人の波に。
こちらは川沿いに寄って止まってしまった灯ろう。暗くて分かり辛いですが岸に吸い寄せられてしまっています。
長く先まで流れてくれた方がうれしいですが、大体は風の流れで同じ場所へ向かい止まってしまいますね。灯りはまだ消えてないのですけど。
ひとつ孤独に下流へ向かう灯ろう。運良く一つだけ巻き込まれなかった訳ですが、これはこれでさみしいですよね。
今回の写真は稚児橋の辺りですが、巴川の全部で5ヶ所の流し場(橋)から灯ろうを流しています。
他にも見どころ沢山
縁日もあります
七夕まつりなどと比べると縁日はかなり小規模ですが大正橋の前の通りにずらっと並びます。射的などの娯楽系は無し。
清水銀座では七夕祭り同様に商店が屋台や安売りイベントを行っています。2017年からはおばけ市というステージイベントも行われ、商店街の屋台も年々規模が大きく。
街灯と和服で歩く人々に夏の風情を感じますね。商店街はなかなかたくさんの出店やアウトレットも出てるので見所豊富ですよ。
手筒花火も必見
20:30からは稚児橋にて巴川手筒花火が開催されます。
大きさが分かれており、手に持って歩いて回る小さなものや、地面に置いてかなり高いところまで火柱が上がるドラゴン花火のようなタイプまで多様。
花火を上げる方も火花を浴び続けて大変ですが、花火自体も結構な費用が掛かるようで毎年灯ろう祭りまでに入江商店街の各店で募金活動を行っています。
設置型の大きな手筒花火は5m以上の火柱が上がり大迫力!最後はボンッ!と音を立てて弾け火花の雨が降ります。
実際に見てみないと迫力が伝わりきらないと思いますので、お近くにお越しの方は是非一度見ていただきたいです。混んでいて撮影スポット確保するのが大変ですが。
打ち上げ花火も復活
打ち上げ花火は長い間中止になっていましたが、ちびまる子ちゃんの映画の展開で打ち上げ花火が登場した記念に復活しました!
清水巴川灯ろうまつり、区外の方にも一度は見ていただきたい、風情のある清水の夏の風物詩です。清水の夏はまだ始まったばかりですよ!
会場情報
会場名 | 稚児橋 |
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住所 | 〒424-0817 静岡市清水区銀座12-18 |
連絡先 | 054-353-3401 |
駐車場 | 駅周辺の有料駐車場をご利用ください ※川沿い中心に交通規制があります |
開催時間 | 7月16日 18:30〜21:00 (雨天時は2日後まで順延) |
詳細 | 公式サイト |