おまちの日本庭園で
ゆったりいただく静岡抹茶
駿府城公園、北御門そばにある日本庭園【紅葉山庭園】の奥にある茶室の立礼席(りゅうれいせき) もみじ亭。紅葉山庭園の入場料を払えばどなたでも利用できます。
休憩室として開放されているので涼むだけでも良いのですが、有料で季節限定含む4種の静岡茶をお茶菓子付きで楽しむこともできます。
茶室自体は奥まで続く大きな建物で、数寄屋造りの茶室【雲海】や小間【清月庵】も有償ですが予約をすることで多目的に利用できるそうです。
店舗紹介
紅葉山庭園 もみじ亭:雰囲気
紅葉山庭園の中間地点にある緑に囲われた茶室。外から眺めるだけでも風情がありますね。紅葉山庭園のみでの入場料は150円(小人50円)、公園内施設共通券もあります。
振り返ると県庁のビルが見えたりと、まちなかにある日本庭園って雰囲気も独特で、観光のお客さんにも楽しんでいただけると思います。
立礼席と言われスタンドバーのようなイメージをしましたが、意味は逆で『畳で正座』ではなく『椅子とテーブルで気楽に』が立礼式なんだそうです。
入口から左右が畳の長椅子になっており、14人まで同時に利用できます。
庭園側は障子が部分的に開けられており、影になった室内と外に見える緑が実に風情のある写真が撮れました。蝉の声や風の音が自然のBGMとなって聞こえてきます。
茶葉のお土産も少しだけ置かれていました。現在のメニューと同じ茶葉を購入できるみたいです。まずは一服して気に入ったらお土産にもありですね。
紅葉山庭園 もみじ亭:メニュー
清水冷煎茶のみ夏季限定、通常は本山煎茶・本山抹茶・朝比奈玉露と緑茶の違いを楽しめる選りすぐりの3種となっています。
どれを選んでもお茶菓子付き510円(税込)。2023年11月現在600円とのこと。
抹茶は一杯分ですが、煎茶と玉露は二杯分楽しめます。夏限定で冷抹茶も注文可能とのことで、今回はそちらを選択。
お茶菓子は種類によって変わるようで、煎茶が大福・抹茶が上生菓子・玉露が落雁や最中でした。上生菓子の種類なども季節によって変わるみたいです。
呈茶というのは略式でお茶を出すこと、つまりお茶席のような正座と作法を持った厳格な席ではなく、気軽にお茶を楽しんでくださいってことですね。
冷抹茶体験とねりきり
冷抹茶は大きめの氷が浮かべてあり、冷たいってほどではありませんが爽やかに飲めるのが特徴。そしてこの日のお茶菓子は桔梗のねりきりです。
歴史ある本山抹茶
静岡市の安倍川沿いの土地『西ヶ谷』『内牧』藁科川沿いの『産女』を産地とする本山抹茶。今川家・徳川家の時代から飲まれてきた歴史ある抹茶です。
一口飲むと苦みの奥にほんのりと甘さが控えています。苦みと甘みが順番にという感じではなく、苦み自体に甘みを含んでいるというか。説明が難しい深みを感じました。
氷が一つ入っているだけなので完全に冷たいわけではありませんが、ぬるいって程でもなくさっぱり!かつ泡がクリーミーで濃厚でありながらさっぱりいただけました。
上生菓子がぴったり
甘さ100%なねりきりですが、くどさは感じずしっとりした触感と口の中に広がる甘みが苦甘の本山抹茶と相性抜群。
深みのある抹茶に対してねりきりのシンプルな甘さが良いですね。
ほうじ茶のサービスも
こちらはメインの飲食後にいただける冷たいほうじ茶。追加料金なしで、もともとセットになっているようです。歪みのある器と合わせて色合いが美しい。
しっかり香ばしさを感じる静岡茶のほうじ茶で、お土産コーナーの茶葉を見ると、日本茶喫茶で有料提供されているものと同じだったので得した気分です。
本格静岡茶と和菓子をお得に味わえる、庭園の休憩スポット。紅葉山庭園の観光の際はせっかくなので立ち寄ってみてくださいね!
店舗情報
店名 | 紅葉山庭園 もみじ亭 |
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住所 | 〒420-0855 静岡市葵区駿府城公園1-1 |
連絡先 | 054-251-0016 |
駐車場 | 駿府城公園の有料Pのみ |
アクセス | 静鉄新静岡駅より徒歩10分 |
定休日 | 月曜日・年末年始 |
営業時間 | 9:00~14:30(入園は14時まで) |
詳細 | 食べログ |