静岡市観光&グルメブログ『みなと町でも桜は咲くら』

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『臨済寺』今川・徳川ゆかりの名刹!年2日だけの特別公開に行ってみた!

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静岡の歴史が詰まった名刹
貴重な特別公開に参加しました!

区大岩町、賤機山の麓にある臨済宗妙心寺派のお寺『臨済寺』

駿河国の戦国大名・今川義元が眠る神廟、徳川家康が幼少期の人質時代に過ごした場所としても知られており、今川家・徳川家どちらとも関わり深い名刹です。

修業を行う寺=禅寺である為、通常は境内の一部しか公開されておらず、毎年5月19日の今川義元公命日・10月15日の摩利支天祈祷会の二日間のみ特別公開が行われます。

日付指定で平日も多くなかなか機会がありませんでしたが、この度2022年度春の特別公開に初参加できました!撮影OKだったので写真たっぷりレポで紹介します!

臨済寺 春の特別公開2022

山門

済寺へは静岡駅から静岡浅間神社方面へと進み、浅間通りの東側の道・麻機街道を進んだ、城北公園の近くにあります。駐車場・駐輪場も用意されていました。

山門から立派な垂れ幕で飾り付けられ、特別公開の柱や提灯などが並んでいます。山門の屋根の下に見える『大龍山』の額は山号で、徳川慶喜が揮毫したものとのこと。

山門には立派な仁王像

吽形の仁王像

門の左右に並び立つ仁王像、こちらは阿吽の吽形ですね。もともとは静岡浅間神社にあったものが、1868年の神仏分離政策によりこの地に移設されたそうです。

今川さん

門を抜けると刀を構えた"今川さん"が。静岡市非公式のゆるキャラですが、家康くんの対抗馬として静岡ではよく知られていますね。記念撮影にも快く応じてくれました。

本堂へ

緩やかな階段を真っすぐ上って本堂へ。左右には針供養塚や、静岡らしく茶筅塚の碑も並んでいます。こちらは特別公開の日以外も見て周ることのできる範囲です。

本堂(大方丈)

本堂(大方丈)

済寺本堂は1983年に重要文化財に指定されています。杮葺の立派な屋根が特徴ですね。山門と同様、特別公開日のみ白い幕が付けられています。

2022年度は感染症対策の為、検温・連絡先の記帳を写真右側の受付で行いました。そのまま右奥の入口へ進み、靴を脱いで本堂内へ。

本堂の中へ

広い本堂~繋がった大書院や茶室まで回ると結構な運動量ということもあり、廊下には休憩用の椅子が用意されていました。

この奥にご本尊

臨済宗については詳しくないですが、すごく立派な結界ですね。ご本尊のある奥は隠れていますが、くぐって良いとのことで拝んできました。

左右の入口になっている所からしゃがんで入れます。ご本尊の釈迦如来像と、今川家の位牌が並んでいます。

慧可の掛け軸と大岩地蔵

右側へ進むと、中国禅宗の二祖・慧可の掛け軸と大岩地蔵。後者は見た目からも大層な品であることは間違いないのですが、調べても全然情報が出てきませんでした。

特別公開時も、飾られている文化財などの名前は貼られているのですが、詳しい説明などは書かれておらず、ゆっくり聞いている時間が無かったため不明な品が多いですね。

仏様のいない世界

仏様のいない世界と名付けられた横長な絵巻には、炎や悪鬼が描かれ地獄のような恐ろしい光景に見えます。床の間に飾られた首だけの仏像もやや怖いですが。

徳川慶喜の書

今度はご本尊の部屋の左側へ進みます。こちらは山門の額と同じ、徳川慶喜による『大龍山』の書。

今川義元・氏輝像と摩利支天像

等身大の半分くらいといった今川義元・氏輝の像と、左は摩利支天の像。氏輝公は若くして突然死したとされる、義元公のお兄さんですね。

猪はどうしたの?

摩利支天は仏教の守護神。猪に乗っていることが多いそうで、調べると他の像も沢山出てきますが、この猪は表情が如何にも独特ですね。100%笑顔!

千鳥図屏風

左を見ると千鳥図屏風。こちらは静岡県指定の有形文化財です。

名勝・臨済寺庭園

名勝・臨済寺庭園

弟像の右側から、庭園側の廊下に出られます。臨済寺庭園は1936年に国の名勝に指定されており、傾斜に沿って様々な自然が映える景色となっています。

立派なお庭は四季折々の姿が見たくなりますが、春と秋の1日ずつだけなのですよね...。

庭園を見ながら大書院へ

庭園を眺めながら廊下を進んでいった先の階段を上ると、二つ目の建物・大書院です。

大書院には文化財も色々

宝物棚?

徳川・今川ゆかりの品が収められた宝物棚や、広いお部屋に今川義元の書などが並べられていました。一点一点貴重な文化財ですが、数が多すぎるので記事では省略します。

展示の数は博物館の企画展並みなので、興味がある方なら数時間ゆっくり見て周れる内容になっていますね。こればかりは現地へ、年二回のチャンスをお見逃しなく。

徳川家ゆかりの品も

書状など以外にも、幼少期の家康公が使用した硯など、徳川・今川ゆかりの人物の愛用品などもありました。

竹千代手習いの間

竹千代手習いの間

ちらは竹千代手習いの間。人質として臨済寺で過ごした幼少期の家康公が勉強した部屋。こちらは再現したものだそうですが、この地で過ごしたことは事実ですからね。

部屋自体は小さな和室

4.5畳の手狭な和室に小さなテーブルと座布団だけですが、掛け軸や窓のデザインもお洒落。日当たりが良いので眠くなりそうですね。

立派な龍の天井

天井を見上げると立派な龍が描かれていました。やや落ち着かない気もしますが、男児は龍が大好きなので、これを見てやる気を出していたかもしれません。

茶室『夢想庵』へ

細い階段を進みます

に奥の階段を進んだ先に茶室『夢想庵』があります。こちらは階段が狭い事と、茶室の建物自体も大人数が入れる空間では無い為、書院にて人数制限が行われています。

オススメ展望スポット

階段の一番上、茶室の前から大書院と本堂を眺めるこの構図が、オススメ展望スポットとのこと。奥には大岩の住宅街や、駅近くのビルも見えていますね。絵になります。

茶室『夢想庵』

市内では貴重な本物のお茶室。入口がとても低くなっており、かがんで通らないと頭をぶつけます。本堂からかなり上った場所なので、お茶の準備も大変だったかもですね。

最後は禅堂・開山堂へ

禅堂(坐禅堂)

堂に戻り、先程大書院に向けて進んだ廊下を反対側へ。こちらは禅堂(坐禅堂)へとつながっており、手前に開山堂と並びます。

喝のアレ!

禅堂にはお寺の修業と聞いてイメージするものNo.1なアレが置いてありました。坐禅の時間は1本の線香に火をつけ燃え尽きるまで、大体45分とのことです。

摩利支天他守護神がずらりと

中央奥には摩利支天像ほか、仏教の守護神たちの像がずらりと並んでいます。10月15日の摩利支天祈祷会もこの禅堂で行われるそうです。

開山堂 太原雪斎像と大休宗休禅師像

こちらは禅堂の右隣、開山堂。臨済寺を開山した大休宗休禅師の像と、時代の名軍師であり臨済寺の2世住持でもある、太原雪斎の像が並んでいました。

今川義元の神廟

更に緩やかな道もありました

門から一直線の階段も緩やかではありましたが、帰り道として案内された外回りの道はスロープ付きでさらにゆったりとしています。

今川神廟

こちらの途中にある『今川神廟』以前は少し後ろにあり、規模も小さめだったそうですが、2018年に場所を移し立派なものを立て直したそうです。

今川義元・氏輝が眠ります

大きな石塔は今川義元公、右の少し小さな石塔は氏輝公が眠るとされています。紹介した内容全てを拝観する機会は年に2回のみ。

画像数などの都合紹介しきれない文化財なども数多くあるので、今川家・徳川家関連の史跡に興味がある方は是非一度訪れてみて下さいね!

【臨済寺】特別公開は年に2日のみ!今川義元・徳川家康ゆかりの名刹! - YouTube

施設情報

施設名 臨済寺
住所 〒420-0885 静岡市葵区大岩町7-1
連絡先 054-245-2740
駐車場 あり
アクセス 臨済寺前バス停より徒歩4分
定休日 なし
営業時間 9:00~16:00
特別公開日は 10:00~15:00
詳細 じゃらん

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