200年続く伝統のお菓子
できたて名物安倍川もち!
葵区弥勒、安倍川橋傍の甘味処。静岡名物【安倍川もち】と伝統の【からみもち】の2種のみを販売しています。創業・文化元年、200年以上続く老舗です。
テイクアウト販売の他、出来立てのお餅をイートインも可能。古民家な店内、小上がりの席でお餅を食べると、不思議と懐かしい気持ちになるかもしれません。
入口に【元祖】と書かれていますが、安倍川もち自体は文化の時代の更に以前から安倍川周辺には多くの屋台があったとされている為、発祥のお店という訳ではありません。
店舗紹介
石部屋:雰囲気
外観もレトロで良い雰囲気。静岡駅からは北口のバスで丸子の方へ向かう途中、安倍川橋で降りると直ぐの場所にあります。
道沿いには他に2軒の安倍川餅専門店がありますが、週末のみ営業だったりと、観光向け含めて週休1日で営業しているのは石部屋さんだけですね。
車で訪問する場合はアーケードがある為道路側からは少し分かりづらく、場所を把握していないと通り過ぎがちですね。橋が見えたら左側を注意深く見ていましょう。
道沿いからは黄色い看板が目印。お店の右隣は駐車場になっており、奥の方に停める場所がありますが、少し狭いので混んでる際はご注意を。
小上がりに7人テーブルと5人テーブル。手前には街道のお団子店のような座席にお餅も置いて食べる4人がけ席が2つ用意されています。
奥の壁に掛けられた俳句のようなものは、ずらりと並んだ有名人のサイン。色紙の代わりにこの台紙に書いてもらって飾っているそうです。
玄関の上には安倍川橋を建設している際などの古い写真が残っていました。流石に200年前のものは無いと思いますが貴重な展示です。
石部屋:メニュー
店内で食べられるメニューは【安倍川もち】と【からみもち】のみ。ケースの中にサンプルが飾られています。どちらも静岡茶付き1人前600円です。
お土産の安倍川もちは大入りで数が多いほどお値段はお得に。ただしナマモノなので、賞味期限はその日の内。旅行途中に買うお土産としては厳しいですね。
加工製品の安倍川もちはやまだいちさんがお土産用に作っていますが、石部屋さんは全部生なので仕方ないかな。冷蔵庫に入れるのみ硬くなるので厳禁だそうです。
伝統の味!2種のお餅!
名物【安倍川もち】
作りたてなので餅自体がとても柔らかく、まだ暖かくしっとり美味しいです。あんこも砂糖きなこも甘すぎず、濃厚なお餅をさっぱり風味で楽しめます。
安倍川もちの由来ですが、400年前安倍川の河原では、きなこ餅を安倍の金山に因んで【金粉餅(きんなこもち)】として売っていたそうです。
そのお餅を金山の検分に来た徳川家康公に献上した所、餅を気に入り【安倍川もち】と名乗ることを許し、それ以降駿府の街道土産として人気になっていったとのこと。
なので本来の安倍川もちはきなこ餅だけみたいです。あんころ餅も街道土産の定番なので後からセットになったのかも?
さっぱりわさびの【からみもち】
わさびを溶いた醤油で食べる、さっぱりしたシンプルなお餅。こちらは甘さは無し、水をくぐらせてあることが特徴でちゅるんと食べられます。
安倍川もちを提供するお店ではからみもちも合わせて提供されていますが、こちらは水モノでもあるのでお土産にはできません。
温かい料理とわさびを組み合わせると辛味が薄まり、ツーンとした風味が強めに残ります。わさび独特の風味とお餅に合うシンプルな醤油で非常にあっさりした味わい。
安倍川もちとはまた違った、お餅自体の自然な甘さや食感を楽しめる逸品です。
お皿もシンプルですが可愛いオリジナル。生の安倍川もちが食べられるお店も限られているので、静岡から丸子に向かう際などに是非立ち寄ってお餅をお試しください!
店舗情報
店名 | 石部屋 |
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住所 | 〒420-0053 静岡市葵区弥勒2丁目5-24 |
連絡先 | 054-252-5698 |
駐車場 | あり(店舗右隣の奥2台) |
アクセス | JR静岡駅より静鉄バス手越方面行き 安倍川橋 下車 徒歩2分 |
定休日 | 木曜日 |
営業時間 | 9:00〜16:00 |
詳細 | 食べログ |