静岡市駿河区根古屋に所在する神社。本殿は国宝に・多くの社殿や収蔵品が国の重要文化財に指定されています。
1616年・晩年を駿府で過ごした徳川家康の遺命により日光東照宮と同時期に建造されており、家康公はこの地に埋葬されました。
翌年2代将軍徳川秀忠によって国中の名だたる職人が集められ社殿が造営されました。東照宮は全国にありますが、日光と久能山どちらも総本宮に指定されています。
久能山東照宮へのアクセス
日本平ロープウェイ
久能山東照宮は小高い山の上に位置していますので、徒歩で上るのは少し大変です。
崖を隔てて隣の有度山と日本平ロープウェイで繋がっておりますので、観光の場合はこちらを利用する方が多いですね。
国指定の景勝地かつ夜景百選にも登録されている富士山眺望スポットの日本平を合わせて観光でき、籠をイメージした車体も好評で乗り場の周りも観光地化されています。
正参道1159段のつづら折りの階段
こちらが正参道。ですが1159段の階段を上るルートとなっており、久能山だけになかなか苦悩な修行道。1159段は語呂合わせで『いちいちご苦労さん』と言われています。
頑張ったのに謎に煽られてるような...?
階段はつづら折りの緩やかな作りになっている為、上ること自体はそんなに苦でもありませんが、若者がペースを崩さず歩いても20分程はかかります。
方向的に残念ながら富士山は見えませんが、伊豆半島や御前崎が一望できるので景色を楽しみながら登れます。自信のない方はロープウェイの方が良いですけどね。
久能山東照宮・本殿へ
階段を登り切ってもまだ階段あります。ここから先はロープウェイで来た方も共通ですが、つづら折りの階段より急な階段があと100段はあるのです。
お年寄りの方には結構辛いスポット。急こう配な山の中・狭い土地にある為バリアフリー整備も難しいのでしょうね。
階段を上った先、桜門を通ってすぐの場所に徳川家康38歳の時の手形がありました。意外と小さいです。
拝殿前の急階段
最後に急な階段。登るのは良いですけど降りる時が怖いですよね。
人が多く写真が撮れなかったので飛ばしましたが、ここまでもたくさん見どころがありますので是非現地へ。階段を登るといよいよ本殿(御社殿)です。
参拝します
人が多すぎて正面からの写真しか撮れませんでした。空いている日に拝殿右後ろの方から引きで撮るといい感じに全体も映せますよ。
中も外も絢爛豪華な装飾。これはすごいと思った装飾はだいたい文化財です。
塗り直し・修理はされていますが、当時の技術でここまで精巧な彫刻が。
本殿自体が物凄い豪華さです。金と黒ってだけで高級感ありますが、精巧な屛風画が壁に貼られどこを見ても凄い!
家康公が眠る神廟
遺命でも記録上も家康公の遺骨は久能山へ埋葬となっている為、こちらの神廟に眠っているとされています。
しかし日光東照宮へ移された説や骨はこちらで魂は日光説など、実際のところは掘り起こしてみないと証明できないらしく定かではありません。
謎のプラモデル
帰り道、神楽殿の辺りにはプラモデルが飾られていました。実は久能山東照宮はプラモデル産業の礎とも言われています。
久能山東照宮建築の為駿府に集められた職人の多くが静岡に定住し、建築業の他は工芸品や模型を生業とした為、駿府は一躍と模型・工芸の町になっていったそうです。
静岡市がプラモデル産業の中心となったのもその歴史からということで、久能山東照宮はある意味世界初のプラモデルと言えなくも無いかも。プラではありませんが。
刀剣も展示されている博物館
社殿とは逆方向に久能山東照宮博物館もあります。拝観料と別料金になりますが、刀剣展示などのイベントもこちらで行われます。
展示物は定期的に変わりますが『ソハヤノツルキウツスナリ』など、徳川家や駿府に纏わる貴重な品が展示されていますよ。
静岡市定番観光スポットにて、日本の歴史に少しでも興味ある方は一度は見ていただきたい家康公に纏わる重要な文化財。是非お立ち寄りください!
施設情報
施設名 | 久能山東照宮(くのうざんとうしょうぐう) |
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住所 | 〒422-8011 静岡市駿河区根古屋390 |
連絡先 | 054-237-2438 |
駐車場 | 日本平ロープウェイ乗り場駐車場は無料 階段の場合は山下のお土産売り場の有料駐車場 |
定休日 | なし |
営業時間 | 夏季(4/1~10/15)9:00~17:00 冬季(10/16~3/31)9:00~16:00 |
詳細 | 公式サイト |
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