創業330年 呉服町の老舗雑貨店
静岡駅正面にまっすぐ伸びる呉服町商店街は静岡おまちの中心であり、様々なテーマと歴史を内包した古き良き商店街です。
今回はそんな商店街の中で、一際長い歴史を持つ雑貨店『三保原屋』さんを取材させていただきました。
時代コンセプトに寄り添って家庭用品店、生活雑貨店と扱いを増やし進化しつつも雑貨店としての確たる形を継ぐ本物の老舗です。
常に進化し続けるおまちの老舗雑貨店
静岡市葵区で330年の歴史
1687年(貞享4年)創業。葵区の荒物雑貨店から始まり、静岡大火・静岡大空襲と2回の店舗全焼と時代に揉まれた静岡の復興の象徴ともいえる名店の一つ。
店名の読みは『みほはらや』みほばらやに勘違いされやすいそうで、清水の三保の松原を知っているとバラって読んじゃいますよね。
名前の由来は初代の家系が現在の清水区三保の辺りに住んでいたからと言われているようですが、三保のどこにいたのかは正確には分かっていないそうで研究中なのだとか。
なんでも揃う雑貨店
生活雑貨の括りでありとあらゆるものが揃う三保原屋さん、3階建ての店内は様々なコンセプトの商品群が陳列されています。
『これが三保原屋さん!』って写真を一枚に収めるのは難しいので、写真多めで各フロアを紹介していきますね。
三保原屋さんの8代目、堀常務は市内の企業さんにも顔が広い三保原屋さんのマスコット的存在!私が会いに行くといつも店内を紹介してくれます。
3階建ての三保原屋さんは各階はAフロアとBフロアに分かれており、入り口側がAでBは建物の改装工事を行って追加されたフロアなのだとか。
同じ階でもAとBで雰囲気ががらりと変わります。順番に紹介しますね。
1階Aフロア
キッチン用品、小物を中心に様々な製品が揃っています。フライパンひとつ取っても両の指で数えきれないほど種類豊富。
調理器具にも高級ブランドがあるそうで、同じような見た目のやかんでも10倍近く値に差があるものまで。びっくりですね。
レジ前はイベントコーナーもあり、特別な品や季節限定の商品も並びます。
1階Bフロア
お茶碗・急須・湯飲み・お弁当箱や箸・和皿まで様々な食器が揃う1階Bフロア。並んだ棚にずら~っと様々な椀が並ぶ様は圧巻です。
お茶碗の値段はモノによってピンキリですが、数えきれないほどのデザインから一つを決めるのは大変そうですね。
和物の方が多いですが、グラスや洋皿も置いてあります。
2階Bフロア
階段を上り、先に2階Bフロアを通ります。踊り場のスペースを活用した婦人服売り場になっていますね。
三保原屋さんは雑貨店ですが、二階は布製品と服が並んでおり、文字イメージ通りの『雑貨』は1階のみとなっております。
2階Aフロア
緑のタイル・壁紙に覆われた森林のようなフロア。こちらも手前側は婦人服売り場。ずらりと並びます。
商品は定期的にレイアウトごと入れ替わっていて、以前取材した2017年12月にはこちらも生活雑貨コーナーでした。
奥にはカーペットの他、ダストボックスや小物入れのバスケット・買い物袋などが並び、手前にあるのはエスニックな織物です。
現地の民芸品はとても綺麗ですがお値段にも結構ビックリするものが眠っています。手前の可愛い模様の赤カーペットは2万5000円とついていました。
3階はカーテンと絨毯
3階はAもBもカーテン&絨毯フロアです。様々なカーテンが並び、これは〇〇のドラマで使われたもので~と紹介していただきました。
ペルシャ絨毯などの高級絨毯・ラグが並んでいます!2階の織物も高級品でしたが、絨毯はどれもこれも手が込んでますので、安くて数万円...!
海外製の絨毯文化はバブルの時代からだそうで、今はブームも落ち着いてしまったようですが、当時の世代には需要があるそうです。
簡単な紹介になってしまいましたが、商品一つ一つ見て回ると色々発見がありますよ!是非一度周ってみてください!
店舗情報
店名 | 三保原屋(みほはらや) 本店 |
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住所 | 〒420-0031 静岡市葵区呉服町2丁目3-6 |
連絡先 | 054-252-7111 |
駐車場 | なし(周辺の有料駐車場をご利用ください) |
定休日 | 1月1日、不定休 |
営業時間 | 10:00~19:00 |
サイト | 公式サイト |