店主も店舗もクセ強系
ガッツリ日替りカレー1本勝負!
葵区人宿町、2018年にオープンしたカツカレーの専門店。元は『黒猫』という名のアダルトショップだった店舗を改装し、看板をそのまま使用したことでSNS等で話題に。
カツカレーには定番メニューが無く、日替りのみ1本勝負!メインのカレー1種のみ・あいがけSサイズ・Mサイズから選べますが、Sでも常にガッツリボリュームですね。
服装含めてジャイアンそっくりな店主さんや、店内の雑貨がサブカルスポットのような怪しさもあって万人には勧めにくいですが、色んな意味でネタの尽きない名店です!
店舗紹介
アダルトショップからカレー屋に
七間町通りより静岡東宝会館右側の道を進んだ、イマココビルの少し先。GOTOビルの看板左側の入口がジャイアンさん。
『アダルト ビデオ 黒猫』の看板が目印という、明らかにカレー屋の外観では無いですが、カレーが描かれたボードも設置されており、ここで間違いありません。
下にも同じ看板がありますが、こちらに貼られた『アダルトショップからカレー屋さんになりました。』がTwitterでバズり、一躍話題のお店となりました。
アダルトショップの店主さんがカレー屋を始めたとよく勘違いもされますが、元は全くの無関係だった店主さんが、面白そうだからとフィーリングで居抜きされた形です。
カツカレーのジャイアン:雰囲気
店内はカウンターが点々と全部で9席ほど。スパイス棚や怪しげなグッズ・ポスターなど、雰囲気も普通のカレー店とは一線を画していますね。
ランチ11時半から13時半まで・夜営業無しと1日の営業時間が短め&席数も少なく店主さん一人で回している為、早めに来ないと割とすぐ行列で終了してしまいます。
厨房の傍には"ジャイアンが登場するあの作品の例のドア"も設置されていました。市場まで直ぐ行けて仕入れが楽そうですね。
各テーブルの卓上にはカルピスの原液が置かれており、自由に水で割って飲める無料サービスとなっています。ラッシーの代わりだそうですが、これも魅力ある個性ですね!
店主のジャイアンさん
まさにジャイアンな柄が付いた服をまとった店主の八木さん。ピンクは好きな色だそうで、私の名刺のピンクの衣装に反応されていました。
カレーハウスを始めるにあたってはインドに赴き1ヶ月だけ修行をし、現地の文化・素材の名前の本質などを学んだそうです。
『日本人はスパイシーの意味を辛いとしか認識していないけど、正しくは特別って意味なんだ』など、カレーに関するこだわり・豆知識をたくさん話して下さいました。
市場では日替わりカレーのネタ集めにどんな食材でも回収するためゴミ箱扱いされているなんてネタ話も。本物のジャイアン以上にキャラが立ってるかも。
カツカレーのジャイアン:メニュー
2022年に1度休業期間を挟み、新しいメニュースタイルに変更になりましたが、基本は日替りカツカレー1種の提供となっています。
黒板に描かれた内容が基本のS。それの大盛バージョン・Mと、左の丸枠内のサブカレー&トッピングは乗せない、メインのカレー+カツだけの1種掛けもあります。
トッピング内容などによって変わりますが、Sで総重量800g近く、Mは1kgを超えるそうなので、お腹を空かせて訪問しましょう...!
ジャイアンの日替りカツカレー
今回はサービスのS・全部乗せ普通盛りなのですが、普通と言えどこのボリューム感!カツとカレー以外もモリモリ乗って、カレーのお子様ランチと言った印象ですね。
作中のジャイアンカレーと違って味はしっかり美味しいのですが、カレーに乗せないようなものも乗っているという点では正に原作通り?かもしれません。
※こちらのカレーは2023年4月某日の一例です。本当に毎日内容が違うので、ボリューム感・盛り付け感だけイメージしていただけたらと思います。
この日は14種スパチキン
野菜の甘みと豊富なスパイスによって、口の中で味が変化し続ける、コクを極めたカレー。ドロッとマイルドでしたが、食べ進めるとヒイヒイ辛くなってくるタイプ。
フルーツ的な甘酸っぱさもあり、かなり癖は強いですが、ひとくちふたくちで理解するのが難解な味深過ぎる仕上がりで、全く飽きることなく最後までいただけました。
逆にこういった味!と文で説明できない程に良い意味で複雑すぎるので、かなりふわっとした紹介しかできなくて申し訳ないです。
パラパラ食感、バスマティのターメリックライス。Sは280g・Mは400gとのこと。日本のお米よりも質感が軽い為、280gでも滅茶苦茶お腹に溜まります。
硬めに炊かれてカレーとよく絡む、相性抜群な仕上がりです!上に乗った半熟でクリーミーな目玉焼きも最高に合ってました。
カツが2種乗ってました
カツも毎回では無いみたいですが変化しており、変わり種になることも多数。今はこちらの煮込みバラとんかつが人気&よく採用されているそうです。
角煮にしたトロトロな豚バラを揚げる手間のかかった調理で、外は香ばしくカリカリ、中はとろける柔らかさ!とんかつとはもはや別物で、食感の変化がすさまじいです。
脂の甘み・豚の旨味が口いっぱいに広がり、そのままでもライスが止まらない美味しさですが、カレーによく合う衣の仕上がりで絶妙に絡みます!
もう一つのとんかつはシンプルなロースカツスタイルながら、オールスパイスで下味が付いて更に香ばしさも強く感じる仕上がり。
豚の旨味が更に際立って、下味の香りでスパイス感全開なカレーとも自然に馴染みます。煮込みバラよりはシンプルですが、これぞカツカレーのカツですね!
クセ強ブリ大根カレー
ここまでが1種掛けカレーでもいただける内容。ここからがS&M限定・ジャイアンカレーの本質というか、クセ強感がピークになる変わり種トッピングゾーンです。
この日のサブカレーは『ブリ大根カレー』玉ねぎベースの甘みの強いカレーにブリの切り身がしっかり1食分入っており、もちろん大根もトロトロ状態で煮込まれています。
ブリの臭みは無くしっとり柔らか。可食部がしっかり厚いので、噛んで旨味が広がります。大根はスパイスで下茹でされてるのかより独特な風味でした。
ハンバーグとあんドーナツ
黒板に書かれた品名のフレーズに聞き覚えのある、げんこつのような丸々としたハンバーグが半分にカットされて乗っています。しっかりオニオンソース掛けです。
流石に半生では無いですが、ミチミチに肉肉しい食べ応えのあるハンバーグで、カツとセットでお肉の量も半端ないですね。
ハンバーグ自体はコショウが効いてる程度で癖はあまりありませんが、ブリ大根カレーと混ざっているので風味はやや複雑になっています。
あんドーナツは生地が餅っぽいゴマ団子のような食感ですが、あんこたっぷりな普通のスイーツではあります。クセ強カレーがかかって普通ではなくなりましたが。
とにかく質量たっぷり、定番に美味しい部分と評価が分かれそうな部分も含めてのジャイアンカレーです。是非お試し下さい!
ジャイアンの個性的な挑戦
レトルトカツカレーも登場
クラウドファンディングで出資を募り、日本初の?レトルトカツカレーを製作したジャイアンさん。2019年10月よりついに店頭販売を開始しました。
以降も複数のレトルトカレーに挑戦しており、いずれも変わり種です。
夏はかき氷も売っていました
2022年の夏は原価高騰の波に圧され、一時カツカレーの販売を中断。資金繰りもかねて『かき氷のジャイアン』に変身し、具沢山なかき氷を販売していました。
写真のカレーかき氷を筆頭に、フルーツ系もスパイスを使用しており、相も変わらずカレーへの情熱が激しい内容になっていましたね。2023年もやらないかな...?
記事はこちら『かき氷のジャイアン』静岡市の夏は禁断のカレーかき氷!
店舗情報
店名 | カツカレーのジャイアン |
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住所 | 〒420-0037 静岡市葵区人宿町1丁目4-7 |
連絡先 | 080-1593-1441 |
駐車場 | なし |
アクセス | JR静岡駅より徒歩15分 |
定休日 | 月・木 |
営業時間 | 11:30~13:30 ※L.O.カレーが無くなるまで (13時くらいで無くなります) |
詳細 | 公式Instagram 食べログ |